株式会社ファンケル(神奈川県横浜市、代表取締役・三橋英記氏)は、日本で培ってきた「美と健康」のブランド体験を海外へ展開する取り組みとして、香港・上海に新店舗をオープンする。香港では2026年7月1日に九龍・旺角の商業施設「Langham Place(ランガムプレイス)」に、上海では同年7月24日に浦東新区の新興商業エリアに出店した。化粧品と健康食品の両領域を併せ持つ強みにカウンセリングを融合した独自モデルによるブランド体験を進化させたグローバル店舗コンセプト・デザインの展開は、海外では今回が初めてとなる。

中華圏事業の位置づけ

同社は日本全国と中華圏に直営店を展開しており、今回の2店舗を含め、中華圏の店舗数は中国大陸104店舗、香港27店舗(マカオ含む)となる。今回の出店は、2025年末に中国大陸・香港事業を直接運営体制へ移行して以降、初の新規出店だという。同社は中国大陸・香港での事業拡大投資を今後も積極的に進めるとともに、現地で得た評価や運営知見を日本国内や今後展開する国・地域へ還元する「ブランド価値グローバル還流モデル」の実現を目指すとしている。

新しい店舗コンセプトとデザイン

新店舗では、回遊性を高めた空間設計や専用カウンセリングエリア、健康測定サービスを導入し、顧客一人ひとりに寄り添ったブランド体験を提供するという。ブランドカラーのブルーを象徴的に用いたグローバルデザインでは、波紋モチーフのブルーウォールを空間の象徴として配置し、柔らかく揺らめく光の演出で世界観を表現。クリーンで温かみのある色調や曲線的な什器を用い、若年層を含む新たな顧客層との接点創出も狙いとしている。

香港・Langham Place店

九龍・旺角エリアの商業施設内に位置し、店舗面積は46.1㎡。旺角は人通りが多く集客力の高い主要商業エリアで、施設自体もファッション・美容・ライフスタイルブランドが集まるトレンド発信拠点だという。健康と美容への意識が高い都市型消費者、特に無添加で信頼性の高い日本製品を求める層をターゲットとする。店内はスキンケアとインナーヘルス/インナービューティ商品のゾーニングを明確化し、専用コンサルテーションエリアで肌カウンセリングや健康分析を行う。

上海・新嘉中心店

浦東新区の商業施設「新嘉中心」内に位置し、店舗面積は70.91㎡。周辺は高所得層の多いオフィス・住宅エリアで、交通アクセスに優れ、競合の商業施設が比較的少ない立地としている。20〜45歳を中心とした高所得層で、日本ブランドの品質に期待する顧客をターゲットとする。上海は同社の2026年戦略重点都市で、2026年7月時点で11店舗を展開しており、これまでの百貨店中心の出店から、新たにショッピングモール型店舗を開設する。中国大陸初のブティック型コンセプトストアとして、没入型コンサルテーションゾーンや、中華圏初となる無添加スキンケアの専用SPAルームを設置し、肌測定に基づくケアプラン提案を行うとしている。