FOOD STYLE Japan 実行委員会とラーメン産業展事務局は、2026年9月30日から10月2日までの3日間、東京ビッグサイト東1・2・3ホールで「FOOD STYLE JAPAN 2026 東京」および「ラーメン産業展 in Japan」を開催する。運営は株式会社イノベント。展示や商談に加え、業界の未来と課題解決をテーマとした全22セッションのセミナーを実施する点が今回の柱となっている。

FOOD STYLE JAPANは、外食・中食・小売の垣根を越え、食ビジネスに携わる人が新たな仕入先や商材と出会うだけでなく、経営や現場が抱える課題を解決するヒント、これからの食ビジネスを考えるための情報やつながりを得る商談展示会だ。原材料費やエネルギー、人件費の高騰、人手不足、省人化・自動化への対応、消費者ニーズの変化など、食を取り巻く環境が大きく変わるなかで、求められているのは「何を仕入れるか」だけではないという問題意識が土台にある。会場には食材・飲料、原料・素材、設備・機器、包装資材、DX・経営支援など、食ビジネスを支える幅広い製品とサービスが集まる。商談や試食・試飲、実機の体験を通じて、仕入れや商品開発、販路開拓、生産性向上につながる情報に触れられる構成だ。

セミナーはいずれも聴講無料で、申し込みも不要。取り上げるテーマは集客、人手不足、原価高騰、生成AI・DX、持続可能な事業経営などで、各業界の第一線で活躍する企業や専門家が具体的な事例と解決策、今後の展望を紹介する。セミナーで得たヒントをもとに、そのまま展示会場で関連する製品や機器を見て比較・検討できる点が、この展示会ならではの利点として挙げられている。外食・中食・小売の各業界が直面している、原材料やエネルギー、人件費の高騰による利益の低下、人手不足や調理人不足を受けた省人化・自動化と調理の標準化といった課題が、そのままセッションのテーマに反映された形だ。

小売の視点で注目したいのは、9月30日13時からA会場で開かれる、株式会社エース常務執行役員の尾地貴志氏による「時代の潮流を捉える食品小売業『北野エース』の挑戦」だ。10月1日には、日本酒サービス研究会の長田卓氏が日本酒の販促をテーマに、他の酒類と比較した特性の言語化について語るセッションも組まれている。同じ日には大和ハウス工業の中谷剛氏が、建設会社の視点からこれからのデリカ・中食製造拠点の在り方を解説する。最終日の10月2日には、Will Stageの髙橋英樹氏と株式会社絶好調の吉田将紀氏による「飲食の未来地図 生き残る店、消える店」が予定されている。

同時開催の「ラーメン産業展 in Japan」も、業界動向を映す内容となっている。帝国データバンクの全国「ラーメン店」市場動向調査によると、ラーメン店市場は2025年度に8,855億円に達する見通しで、早ければ2027年度内にもラーメン店市場として初の1兆円台に到達する可能性があるという。一方で原材料費や人件費、光熱費の上昇と人手不足により経営環境は厳しさを増しており、同調査では、従来の個人の技量や職人技を競う戦いから、サプライチェーン管理やDXを活用した高効率経営へと業界が変化していると分析されている。この構図は、外食・中食・小売を含む食ビジネス全体に共通するテーマといえる。

ラーメン産業展のセッションでは、Japanese Soba Noodles 蔦の浅倉由香氏、Tokyo Style Noodle ほたて日和の及川淳一氏、トーキョーニューミクスチャーヌードル 八咫烏 CHIKARABOの居山勢氏がそれぞれ登壇し、角川アスキー総合研究所ラーメンWalkerプロデューサーの松本桂汰氏がファシリテーターを務める。10月2日には、日本ラーメン協会の特別セミナーとして、ラーメン文化振興議員連盟会長の石破茂氏と同協会理事長の天野洋平氏が登壇する回も用意されている。

会期は3日間とも10時から17時まで、最終日のみ16時まで。入場は無料だが、業界関係者を対象とした専門展示会のため、1人ずつの来場事前登録が必要となる。1回の登録で、同時開催の食品包装資材&機械展、食品物流&3PL総合展2026にも入場できる。あわせて、4名以上での同時来場を条件に、抽選で合計200名に1,000円分のギフト券が当たるキャンペーンも実施される。複数日来場すると当選確率が上がる仕組みだ。なお講師やプログラムの内容、時間は予告なく変更や中止となる場合があり、セミナー会場では入場時に名刺の提出を求められることがある。録音や撮影、配信は禁止されている。