首都圏を中心に調剤併設型のドラッグストアを展開する株式会社トモズは、健康サポート施設「Tomod’s Lab」において、管理栄養士と睡眠健康指導士による継続的なサポートを受けられる「パーソナルサポートプラン」を提供している。食事や睡眠に関する専門的なアドバイスに加え、定期的な健康チェックを通じて健康づくりを支援する内容だ。
小売の視点で注目したいのは、店頭での健康相談を有料のプランとして設計している点である。ドラッグストアでは、商品の販売に付随する形で健康に関する相談を受けることが多い。それを商品から切り離し、継続的なサービスとして提供するという発想だ。
プランは3種類用意されている。「栄養相談プラン」「睡眠相談プラン」「測定器使い放題プラン」で、利用期間や料金は施設の案内で確認する形となる。相談の内容で分けるプランと、設備の利用に重きを置くプランが並ぶ構成だ。
施設では、血圧、血管年齢、骨健康度などの健康測定機器を無料で提供している。体組成測定は1回税込550円で利用できる。無料の機器で入口を広げ、そこから有料の測定、さらに継続的な相談プランへとつなげる階段が組まれている。
同社が掲げるのは「はかる・わかる・きづく」というサイクルだ。健康づくりにおいて大切なのは、自身の身体の状態を知ることだけでなく、その結果を理解し、生活習慣の改善につなげて継続することだとしている。測定して数値を出すだけで終わらせず、行動の変化と習慣化まで支援できる場所を目指すという。
この考え方は、測定機器を置く店舗が増えるなかでの差別化にもつながる。血圧計や体組成計を設置している店舗は珍しくないが、測るだけであれば数値が出て終わりになりやすい。結果をどう受け止め、何を変えればよいかを伝える人がいるかどうかで、来店の意味は変わる。
有資格者を配置するという判断は、人件費を伴う。それを商品の売上で回収するのではなく、サービス料として直接受け取る形にしたのが今回のプランだ。調剤併設型のドラッグストアは薬剤師を抱えており、管理栄養士などの専門職を加える素地もある。人の専門性を収益につなげる方法として、参考になる事例といえる。
施設は東京都目黒区大橋にあり、受付時間は10時から19時まで。同社は今後も、一人ひとりに寄り添った健康サポートの提供を通じて、地域の健康づくりに貢献するとしている。