株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは、プライベートブランド「matsukiyo」から外用薬「アイギナールクリーム」を、2026年9月24日より全国のマツモトキヨシグループとココカラファイングループの店舗、および自社オンラインストアで販売する。一部店舗を除く。分類は第2類医薬品で、容量は12g、価格は税込1,408円だ。

小売の視点で最も注目したいのが、この商品の成り立ちである。同社によると、花粉やほこりなどによる目の周りといったデリケートな部位のかゆみに関する相談が増加傾向にあり、現場で顧客の声を受け止めた店舗スタッフからの企画提案を採用したという。売場で寄せられる相談を起点に、プライベートブランドの医薬品を開発したという流れだ。

この構図は、店舗を持つ小売の強みがどこにあるかを示している。接客の場で交わされるやり取りは、購買データには表れない。何を買ったかは記録に残るが、何を探して見つからなかったかは残らない。その差を拾えるのは、相談を受ける立場にいる店舗スタッフだ。それを商品企画へつなぐ経路が社内にあるかどうかで、PBの開発力は変わってくる。

商品の内容としては、5種類の有効成分を配合した点を打ち出している。抗炎症成分のウフェナマートとグリチルレチン酸、かゆみ止め成分のジフェンヒドラミン、血行を促進し皮膚の新陳代謝を助けるトコフェロール酢酸エステル、殺菌消毒作用のあるベンゼトニウム塩化物という構成だ。非ステロイド処方により、まぶたの上にも使用できるとしている。ただし眼軟膏ではない。

効能・効果として挙げられているのは、湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、おむつかぶれだ。花粉シーズン以外の肌トラブルにも使えるという点は、通年で棚に置ける商材であることを意味する。

発売時期の設定にも意図が読み取れる。9月下旬という時期は、秋の花粉が飛び始めるタイミングにあたる。そのうえで、本格的な需要期となる春に向けて棚を確保しておくという流れも考えられる。年に一度の繁忙期に合わせて投入するのではなく、早めに置いて認知を作る形といえる。

価格帯も検討の材料になる。12gで税込1,408円という水準は、一般的な外用薬のなかでは中位にあたる。有効成分を5種類配合し、デリケートな部位に使えるという設計に対する価格として、説明がしやすい構成になっている。

なお使用にあたっては、小児に使用させる場合は保護者の指導監督のもとで行うこと、目に入らないよう注意し、入った場合は水またはぬるま湯で洗うこと、外用にのみ使用すること、患部を清潔にしてから塗布することが注意点として挙げられている。症状が重い場合は眼科医の診療を受けるよう案内されている。

同社は47都道府県に3,600を超える店舗、海外ではアジアを中心とする6エリアに105店舗を展開している。いずれも2026年6月末現在の数字だ。