株式会社大創産業は、同社が展開する「THREEPPY」において、ディズニーのデザインを起用した新シリーズ「レトロミッキー」の全85種を、全国の店舗で2026年9月中旬より2段階に分けて順次発売する。価格帯は税込220円から1,100円だ。

雑貨の売場づくりという観点で注目したいのが、85種という点数と、その投入の仕方である。

第1弾は9月中旬からで39種。文具やフレークシール、クリア収納ボックス、ハーフケット、ドリンクボトル、メイクブラシなど、日常の多様な場面で使うアイテムが並ぶ。第2弾は10月下旬からの46種で、ガラスディスペンサーやグラス、ボウルといったテーブルウェアに加え、PCバッグ、ガジェットポーチ、ユーティリティケース、エプロン、レジャーシートなどが登場する。

この分け方には明確な性格の違いがある。第1弾は自宅の中で使うもの、第2弾は持ち歩くものや食卓を彩るものが中心だ。1度目の購入で気に入った人が、1カ月半後に別の用途の商品を買うという流れを作れる。

同じデザインを幅広いカテゴリーに展開するという手法も、この業態の特徴だ。文具、収納、寝具、キッチン用品、バッグと、通常であれば別々の棚に並ぶ商品が、1つのデザインでつながる。売場では、カテゴリー別の陳列とは別に、シリーズをまとめた展開ができる。集めたくなる心理が働けば、購入点数は自然に伸びる。

価格の幅も設計されている。最も安いフレークシールが税込220円、最も高いステンレスボトルが税込1,100円という構成だ。数百円の商品で入口を作り、そこから単価の高いものへ広げていく。均一価格ではないブランドだからこそ取れる形といえる。

キャラクターを使った商品展開は、ライセンス料が発生する分だけ原価が上がる。それでも各社が続けるのは、商品自体の機能では差が出にくいカテゴリーで、選ばれる理由を作れるためだ。収納ボックスやドリンクボトルは、機能面での差別化が難しい商材の典型でもある。

懐かしさを打ち出している点も見逃せない。同社はこのシリーズのコンセプトを、少し懐かしいテイストで日常に彩りを添えるものとし、パステルカラーを基調とした大人向けのコレクションと位置づけている。子ども向けではなく、キャラクターに親しんできた世代を狙う設計だ。

同社は「DAISO」「Standard Products」「THREEPPY」の3ブランドを展開し、約58,000点の商品を取り扱う。店舗数は世界26の国と地域で5,891店舗、2026年2月現在の数字だ。

なお商品により発売時期が異なり、店舗によって取扱種類や在庫が異なる場合がある。