ベル食品株式会社は、瓶入りの濃縮ペーストタイプのスープカレーの素「スープカレーの作り方 中辛 180g」と「同 マイルド 180g」をリニューアルし、2026年9月以降、北海道をはじめ全国の販売店で順次切り替えて販売する。

中辛は2005年の発売以来、20年以上続くロングセラーだ。今回は中辛にガラスープ、マイルドにポークスープを加えることで、全体の味わいを調整し、旨みとコクをより感じられる仕立てにしたという。

売場の観点で注目したいのが、リニューアルをどう伝えるかという部分だ。

同社は、リニューアル品に「ガラスープで旨味UP!」「ポークスープで旨味UP!」と記載したPOPシールを貼付する。ただし、このシールは切り替え後およそ3カ月間の製造分に限られる。

既存商品の中身を変えた場合、見た目が変わらなければ気づかれない。かといってパッケージそのものを作り直せば、費用も時間もかかる。シールを貼るという方法であれば、既存のパッケージを使いながら変化を伝えられる。期間を3カ月に区切っているのは、切り替えが行き渡った後は通常の商品として扱う前提だからだろう。

売場を持つ側にとっては、このシールの有無が在庫の判別にも使える。旧品と新品が混在する時期には、どちらが新しいかを見分ける手がかりになる。同社も、販売店の在庫状況により切り替え時期が異なるとしている。

価格面の情報も整理されている。中辛とマイルドは1瓶で4皿分にあたり、標準小売価格438円、税抜から換算すると、スープ1皿あたり約110円となる。具材代を除いた金額だ。1皿単位に割り戻して示す形は、売場で説明を添える際にも使える。外食のスープカレーと比べれば、その差は分かりやすい。

シリーズ全体の構成も押さえておきたい。定番の中辛とマイルドのほか、甘口、辛口、そして札幌の人気店が監修した濃厚和だしを展開しており、箱入りのプレミアムシリーズとして濃厚チキンもある。辛さと味わいの方向で選べる構成になっており、棚に並べれば複数フェイスを確保できる。

ブランドの成り立ちも興味深い。同社とスープカレーの関わりは、札幌のテレビ局が主催したカレー博覧会への出店協力から始まった。2003年に開発に着手し、2004年に商品化、2005年に家庭用の瓶入り濃縮ペーストを発売したという経緯だ。テレビ番組の企画が、20年続く商品につながった形になる。