株式会社ファミリーマートは、2026年のクリスマスキャンペーンのアンバサダーとして、ダンス&ボーカルグループのBE:FIRSTを起用する。昨年に続く2年連続の就任となり、メンバー監修のコラボケーキは今年2種類に拡大される。予約受付は9月16日10時1分から、沖縄県を除く全国約16,100店で始まる。
販促の設計という観点で見ると、この起用には段階的な拡大の跡が読み取れる。昨年はコラボケーキ1種類だったが、予約開始後に即完売したという実績を受けて、今年は2種類に増やす形になった。
投入される2品は、いずれも直径約12cmの2人から3人向けで、価格は税込4,980円だ。1つはアールグレイを使った紅茶のケーキで、バニラ風味のホイップクリームとキャラメルソース、キャンディングアーモンドをサンドした構成。もう1つは抹茶のケーキで、抹茶ホイップクリームと抹茶ムース、ホワイトチョコムースに果肉入りのイチゴソースを合わせている。
味の方向性を紅茶と抹茶で分けている点は、2種類に増やすうえでの基本的な考え方だ。同じ路線で2品を出せば、どちらか一方に需要が偏る。方向性を変えることで、両方を試したい層と、好みで選びたい層の双方を取り込める。
予約特典も用意されている。メンバーがプリントされたオリジナルのケーキボックス2種類と、メンバーが描いたイラストから生まれたキャラクターをデザインした限定クロスだ。さらに、オンライン予約者限定の動画配信も予定されている。
この特典構成は、ファンにとっての価値がどこにあるかを踏まえたものといえる。ケーキ自体は当日に消費されてしまうが、ボックスとクロスは手元に残る。オンライン予約限定の動画は、店頭ではなくオンラインへ誘導する材料になる。
商品の企画にメンバーが関わっているという点も打ち出されている。実際にアイデアを出し合い、試作を重ねて完成させたとされ、その過程を収めた動画がグループの公式チャンネルで公開される。ケーキの名称を考える場面も含まれるという。
タレントを起用した販促は多くの企業が行っているが、商品開発の段階から関わらせる形は、監修という名義以上の中身を持たせる手法といえる。開発の過程そのものをコンテンツとして発信できるため、商品の発売前から話題を作れる。
なお同社は、クリスマス当日に向けて今後もさまざまな施策を実施するとしている。軽減税率の対象商品のため、税込価格は消費税8%で表示されている。受け渡し期間は12月20日から25日までだ。