ジェイ・ワークス株式会社が運営する洋菓子店「西鎌倉レ・シュー」は、2026年の秋冬コレクションを展開する。新作として、バウムクーヘンにショコラをコーティングした「ショコラバウムクーヘン」と、あんを包んで焼き上げた丸いフィナンシェ「にしかまコロンヌ」が加わる。

個店の商品構成という観点で見ると、このラインアップには贈答需要への対応がはっきり表れている。

価格帯は、単品のチーズケーキが税込152円から、大型のギフトボックスが4,320円までと幅広い。単品で買える商品としては、ハニーベアケーキが259円、プリンが454円から540円。焼き菓子のアソートは、5個入りが1,188円、6個入りが1,404円、8個入りが1,944円から2,592円という並びになる。

この構成は、用途ごとに価格が段階的に上がっていく形だ。自分用の菓子、ちょっとした手土産、改まった贈り物と、目的に応じて選べる。秋から冬にかけては、帰省や年末の挨拶で贈答の機会が増える時期にあたる。

新作の作り方にも共通点がある。ショコラバウムクーヘンは、既存の西鎌倉バウムクーヘンにショコラをコーティングしたもので、プレーン生地にホワイトチョコ、ショコラ生地にミルクチョコを合わせている。にしかまコロンヌは、ビターのフィナンシェにみるくあん、ホワイトのフィナンシェにいちごあんを組み合わせた。どちらも2種類を1つの商品に詰める構成だ。

1つの商品に2つの味を入れるという設計は、購入者にとって選ぶ迷いを減らす。どちらか一方を選ばせるのではなく、両方が入っている形にすれば、贈る側も相手の好みを気にせずに済む。

既存商品を土台に新作を作るという手法も見逃せない。ショコラバウムクーヘンは既存のバウムクーヘンにコーティングを加えたもので、製造の設備も工程も大きくは変わらない。新作として打ち出しながら、開発の負担は抑えられている。さらに、定番4種と新作2種を詰め合わせた8個入りのアソートも用意されており、新作が既存商品の販売も押し上げる構成になっている。

地域性の打ち出しも一貫している。商品名に西鎌倉や鎌倉を冠し、鎌倉山の山並みや西鎌倉の猫スポットといったモチーフを使う。使用素材にも、辻堂東海岸近くで採れた湘南産のはちみつや湘南ゴールドが挙がる。観光地の菓子店として、その土地でしか買えないという価値を積み重ねる形だ。

店舗は神奈川県鎌倉市西鎌倉にあり、営業時間は10時から18時、定休日は毎週水曜日となる。