赤城乳業株式会社は、「ガツン、と超みかん」を2026年9月14日より全国発売する。従来品に寄せられた要望を反映し、みかん果肉の量を増やすリニューアルを実施した。
商品開発の進め方という観点で押さえておきたいのが、改良点の決め方である。
同社が2025年に実施した消費者調査で、「ガツン、とみかん」と「ガツン、と超みかん」の購入者540名から寄せられた要望の第1位が「もっと果肉を感じたい」だった。今回はその1点に絞って改良している。
味そのものを作り替えるのではなく、既存の購入者が求めていた要素を1つ増やすという手法だ。すでに買っている層の満足度を上げる方向であり、離反を防ぐ効果が見込める。調査の対象を購入者に限っている点も、この狙いと整合している。
商品の中身は、果汁が従来のマルチパック品と比べて3倍超になった濃厚なみかんの味わいに、糖度を調整したみかん果肉を組み合わせたものだ。隠し味としてかぼす果汁を加え、みかんの風味を引き立てるという。アイス1本でみかん1個分のビタミンCが摂れる点も打ち出されている。
売場の構成としては、価格帯の異なる3品が並ぶ形になる。「ガツン、と超みかん」の箱タイプが税込594円で58mlを5本、「ガツン、とみかん」の箱タイプが486円で同じく5本、スティックタイプが194円で95mlという内訳だ。
箱タイプ2種は、同じ5本入りで価格差が108円ある。果汁の濃さで上位と下位を分ける構成だ。スティックタイプは1本単位のため、まず試したい層の入口になる。3つの価格帯を揃えることで、購入の段階を作っている。
季節の設定も興味深い。「ガツン、とみかん」の2品については、秋冬に食べやすいようにやさしい甘さが広がる味わいへリニューアルしたとしている。アイスは夏の商材という前提に対して、秋冬向けに味を調整するという考え方だ。気温が下がると動きが鈍るカテゴリーだけに、季節に合わせた味の作り分けは売場での提案材料になる。
販促面では、同社が進めている自社ブランド間の競争を題材にした企画が続いている。お笑い芸人を起用したWEB CMを発売日に合わせて公開し、社内の別ブランドの売上を超えるという設定で展開する。自社商品同士を競わせるという構図は、話題を作りながら両方の露出を増やせる手法といえる。