株式会社紀ノ國屋は、不二家とコラボレーションしたバッグ3種を、2026年9月16日20時より公式オンラインストアで、9月18日より店舗で発売する。ペコちゃんの刺繍を施したランチトート1種と、たたむとキャンディ形になるポケッタブルバッグ2色という構成だ。
食品スーパーがオリジナルの雑貨を展開するという点で、この事例には検討の材料がいくつかある。
まず販売の順序だ。オンラインストアを9月16日20時から、店舗を9月18日からと、2日間の差をつけている。
通常、数量限定の商品は店舗を先行させることが多い。来店を促せるためだ。今回はその逆で、オンラインを先に開けている。20時という時間設定も、仕事を終えた時間帯を狙ったものだろう。
この順序には、在庫の管理という面での合理性がある。オンラインで先に一定量を確定させれば、店舗への配分を調整しやすい。数量限定商品のため在庫がなくなり次第終了とされており、店頭の在庫は日々変動するとも明記されている。物流状況や天候によって店舗での販売が遅れる可能性にも触れられている。
商品の設計も見ておきたい。ポケッタブルバッグは各1,980円で、広げるとタテ31cm、ヨコ45cm、マチ29cmという買い物に使えるサイズになる。重量は約73gと軽く、折りたたむとタテ12cm、ヨコ21cmに収まる。たたんだ姿がキャンディ形になるという仕掛けが、この商品の核だ。
ランチトートは2,750円で、タテ20cm、ヨコ33cm、マチ12cm。内側にポケットが付き、弁当を持ち歩く用途のほか、近所への買い物にも使えるサイズとされている。
1,980円と2,750円という価格帯は、食品スーパーの買い物のついでに手が出る水準ではない。目的を持って買う商材にあたる。だからこそ、オンラインでの先行販売が成立する。
コラボレーションの組み合わせも理にかなっている。菓子メーカーのキャラクターと、食品スーパーのロゴという取り合わせだ。どちらも食に関わるブランドであり、買い物袋という用途とも無理なくつながる。片面にキャラクター、もう片面に自社ロゴという両面のデザインは、双方のブランドを等しく見せる構成といえる。
自社ロゴ入りのエコバッグは、多くの食品スーパーが展開している。そこにキャラクターを加えることで、自社の顧客以外にも接点ができる。一方でキャラクター側から見れば、日常的に使われる実用品に名前が載ることになる。
なお販売店舗は全店だが、一部店舗を除くとされている。