オーストラリアのチョコレートビスケットブランド「ティムタム」から、2枚入りの新フォーマット「ツインパック」が2026年9月21日に発売される。展開先は首都圏の主要スーパーマーケットで、マルエツ、カスミ、いなげや、イオンフードスタイルが挙げられている。

売場の観点で注目したいのが、この容量設定と販路の組み合わせだ。

同ブランドは箱入りの複数枚パックが主流で、家庭に置いて数日かけて食べる商材だった。2枚入りは、その場で食べきる想定になる。外出先での休憩や、日常のご褒美といった場面が想定用途として挙げられている。

容量を小さくすることは、単価を下げることでもある。一方で、輸入菓子は1箱あたりの価格が国産品より高くなりやすく、手に取るまでのハードルがある。少量にすれば、まず試してもらう入口を作れる。

販路が首都圏のスーパーマーケット4チェーンに絞られている点も、この設計と噛み合っている。輸入菓子は輸入食品の専門店で扱われることが多いが、日常の買い物の場に置かれれば、これまで接点のなかった層の目に入る。日配や菓子の棚の一角で、少量パックとして並べる形になる。

同社は発売に合わせ、デジタル広告とSNSを連動させた統合マーケティングを展開するとしている。2枚入りという形ならではの、手軽なご褒美やシェアする楽しさといった点を訴求する構成だ。

2枚という枚数は、1人で食べきるにも、2人で分けるにも収まる。シェアという打ち出しは、この中間的な枚数だからこそ成立している。

発売に先立ち、2026年9月14日には在日オーストラリア大使館でメディア向けのプレビューイベントが開かれた。日豪友好協力基本条約の署名50周年を記念する趣旨も兼ねたもので、大使館の副大使とブランド側の責任者が登壇している。

イベントでは、ビスケットの両端をかじって温かい飲み物を吸い上げるという現地の楽しみ方も実演された。商品の食べ方そのものを文化として紹介する手法で、売場でも提案として使える要素といえる。

このほか、今後発売予定のフレーバーの先行試食も行われた。ツインパックの投入を起点に、日本市場での展開を広げていく構えがうかがえる。