株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは、プライベートブランド「SPICA」の新商品として「スピカ わたしよろこぶパスタ」を、2026年10月10日より全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの店舗と自社オンラインストアで発売する。一部店舗を除く。価格は税込3,218円、7食入りだ。

小売のPB展開という観点で注目したいのが、投入の速さである。

同ブランドは2026年5月に誕生したもので、第1弾としてシェイクやサプリメントなど6商品を展開してきた。同社は、当初の予測を大きく超える支持を得たとしている。その5カ月後にあたる今回、カテゴリーを変えた第2弾を投入する形になる。

PBの立ち上げでは、最初の商品群の反応を見てから次を決めるのが一般的だ。5カ月という間隔は、その判断を早めに下したことを示している。売れ行きが見えた段階で品目を広げ、棚の面を確保していく動きといえる。

商品の設計も、売場での扱いやすさを意識したものになっている。7食入りで3,218円という構成は、1食あたり約460円の計算だ。同社はこれをワンコインという表現で示している。

7食という単位は、1週間分にあたる。1食ずつのばら売りではなく、まとめて買う形にすることで、購入後の継続利用を前提とした設計になる。売場としても、単品を並べるより1品目で完結するため、フェイス数を抑えられる。

味の構成は、濃厚カルボナーラが4食、海老香るトマトクリームが3食のアソートだ。1種類に絞らず2種を混ぜることで、途中で飽きが出る事態を避ける狙いがある。7食という数を4と3に分けている点も、均等にしないことで主力の味をはっきりさせている。

原料面では、外部メーカーの素材を採用している。アサヒグループが研究してきた酵母細胞壁という独自素材で、酵母エキスの製造工程で生じる副産物にあたる。食物繊維やたんぱく質を含む素材とされ、スープに2,500mg配合したという。

小売のPBが、メーカーの独自素材を看板に使うという構図は、差別化の手段として分かりやすい。自社で素材を開発するのは難しいが、既存の素材を採用してブランドの共通要素にすることはできる。同社はこの素材をシリーズ共通の特徴として位置づけており、今後の商品にも展開できる構成になっている。

調理はお湯を注いで3分置き、粉末ソースを混ぜるだけとされている。1食分あたりのエネルギーは、カルボナーラが150kcal、トマトクリームが142kcalだ。