訪日中国人向けインバウンド総合プラットフォームサービスを展開するJapan DX株式会社は、銀座の象徴として知られる高級専門店「和光」において、2026年4月中旬以降、海外富裕層向けデジタルVIPサービスの提供開始を予定している。

本サービスは、約100年にわたり受け継がれてきた和光の伝統やホスピタリティと、JapanDXのデジタル技術を融合し、来日前から始まる顧客体験を実現するものです。これにより、訪日前から顧客接点を構築する次世代購買モデルへと進化させる。

―背景

訪日外国人旅行者は増加を続け、2025年には約4,268万人と過去最高を更新。インバウンド消費額は約8.1兆円に達し、その中でも購買支出は全体の約30%と大きな割合を占めている。

なかでも、訪日1回あたり100万円以上を消費する層は「高付加価値旅行者」として位置づけられ、単価の高い消費を牽引する存在である。こうした層では、来日前の情報収集や事前予約の有無が購買意思決定に大きく影響することが指摘されている。

一方で現場では、依然として来店後の対面接客中心となっており、来店前の接点や理解が不十分であるのが実情だ。その結果、海外顧客にとっては情報不足や言語の壁により、商品やブランド価値を十分に理解しないまま来店するケースも多く見られる。

特に高付加価値商材においては、事前理解の有無が購買意欲や満足度に大きく影響するため、こうした構造は本来の体験価値を十分に伝えきれていない要因となっている。

 ―本取り組みのポイント

 

本取り組みの最大の特徴は、「来日前から始まる購買体験」を可能にしている点にある。利用者は来日前または滞在中にオンラインでサービスを予約し、事前に商品やブランドへの理解を深めた上で来店する。これにより、店舗ではより高度で密度の高い接客が可能となり、限られた時間でも満足度の高い体験を実現する。

 

さらに、多言語対応やVIP専用導線の整備により、海外富裕層に最適化されたプレミアムな顧客体験を提供する。プライベートショッピングや高単価商品の提案など、個別ニーズに応じたきめ細やかな対応が可能となり、購買体験そのものの質を高める。

また、本取り組みは単なる予約システムではなく、「伝統とデジタルの融合」によって顧客接点そのものを再設計する試みである。銀座の象徴である「和光」が長年培ってきた審美眼や迎賓文化といった“来店して初めて完結する価値”を、デジタルによって来店前へと拡張し、一連の体験として再構築している。

―サービスの特徴

多言語対応ページを基盤に、来店前の商品閲覧や事前予約、VIP専用導線を整備することで、顧客は訪日前からスムーズに情報収集・来店準備が可能となる。これにより、従来の来店後中心・対面説明中心の接客から、来日前から関係を築き事前理解を促進する体験へと進化している。

―今後の展望

 

JapanDXは、本サービスを起点に、ラグジュアリーブランドや伝統産業など高付加価値領域への展開を加速し、海外富裕層に向けたプレミアム体験の提供を拡大していく。単なる導入支援にとどまらず、顧客接点の設計から体験価値の高度化までを一体で支援することで、日本発の高付加価値消費モデルの確立を目指す。

あわせて、世界中の各大手OTAプラットフォームや航空会社の上級会員基盤などとの連携を強化し、訪日前からの接点創出をさらに拡張していく。これにより、購買意欲の高い海外富裕層へのリーチを高精度で実現するとともに、訪日消費の“量”から“質”への転換を牽引していく。