キューサイ株式会社は、2026年9月1日にリニューアル発売したスキンケアブランド「コラリッチ ソア」から3品を、全国のアインズ&トルペで9月7日より店頭発売した。同ブランドにとって、店頭での販売は全国で最速となる。

販売するのは、朝用美容乳液「コラリッチ ソア デイリフトエッセンスミルク」が税込3,600円で内容量40mL、化粧水「コラリッチ ソア セットアップローション」が税込2,800円で120mL、そして両方を約10日分試せるトライアルセットが税込1,650円という構成だ。

売場づくりの面で押さえておきたいのが、ディスプレイの設計である。店頭では「朝の美膜乳液」というコピーを際立たせたディスプレイを目印とし、そこにテスターを設置する。設置状況は店舗により異なる。第二の皮膚のような皮膜感や、テクスチャーの浸透、フルーティーフローラルの香りを、実際に手に取って試せるようにした。

この構成には明確な狙いがある。同社はこの商品がSNSで話題になっていると説明しているが、SNSで伝わるのは見た目と評判までで、質感や香りは伝わらない。テスターを置くことで、その差を店頭が埋める形になる。オンラインで認知を作り、店頭で体感してもらうという役割分担だ。

トライアルセットを同時に並べている点も、この流れに沿っている。本体は3,600円と2,800円で、合わせると6,400円になる。初めて手に取る人にとっては決断が要る金額だが、1,650円で約10日分を試せる選択肢があれば入りやすい。テスターで一度触り、トライアルで自宅で使い、気に入れば本体に移るという段階が用意されている。単価の高いスキンケア商品を新規で扱う際の、購入までの設計として参考になる。

売場側の受け止め方も紹介されている。株式会社アインファーマシーズ物販事業部MD課マネジャーの竹内大地氏はコメントのなかで、メイクノリやメイクの土台に対する意識が高まり、朝のスキンケアの重要性が増していると述べている。そのニーズに合う商品として、美容液と乳液が1つになった時短ながら本格的なケアができる点を挙げ、朝の忙しい時間にぴったりの他にはない商品だと評価した。そのうえで、テスターがあるのでまずは店頭で試してほしいと呼びかけている。

扱う側から見ると、テスターの設置には手間も伴う。補充や衛生管理、周辺の清掃が必要になり、什器のスペースも占有する。それでも置く価値があるかは、その商品が触らないと分からない要素を持っているかどうかで決まる。今回のようにテクスチャーや香りが訴求点の中心にある商品は、テスターの効果が出やすい部類といえる。

朝用と夜用でスキンケアを使い分けるという提案自体も、売場の切り口として新しい。コラリッチ ソアは朝と夜の肌環境の違いに着目し、使い分けを提案するブランドとして設計されている。リニューアルした4商品のほか、クレンジング、朝用洗顔料、夜用洗顔料、UV下地をラインアップに持つ。時間帯で商品を分けることは、単純に見れば購入点数が増えるということでもある。

全国最速という位置づけも、売場にとっては意味がある。他店より早く扱えることは、その商品を目当てにした来店を生む可能性がある。話題性のある商品を先に確保できるかどうかは、バイヤーの動きの速さに左右される部分だ。

コラリッチ ソアは、シリーズ累計販売実績3,500万個の「コラリッチ」から生まれたブランドだ。加速するエイジングの悩みを抱える大人世代に向けて、1日中ハリとうるおいに満たされた肌で過ごしてほしいという思いから、高く舞い上がるを意味する「soar」をブランド名に用いている。

同社は、美容感度の高い顧客が新しい美容習慣と出会う場としてアインズ&トルペを位置づけ、そこから新しい朝のスキンケア習慣を発信したいとしている。なお取り扱い状況は店舗によって異なる可能性がある。