株式会社湖池屋は、「湖池屋プライドポテト100% ほたてバター(縄文)」を、2026年9月21日に全国のコンビニエンスストアで先行発売し、10月12日から全国のスーパーマーケットほか一般チャネルで発売する。内容量は52g、価格はオープン価格となる。

同シリーズは、各地域が誇る国産食材と国産じゃがいも100%のポテトチップスを掛け合わせ、日本各地の味を全国へ届けるという企画だ。地域ならではの味わいとともに、その背景にある自然や文化、作り手の想いを商品を通じて発信するとしている。

今回の商品は、北海道産バターと青森県産の帆立を使用したものだ。帆立の旨みにバターのコクを重ね、醤油の香ばしさをアクセントにした味づくりとなる。

売場の観点で注目したいのが、パッケージを2種類用意している点だ。青森県の「遮光器土偶」と北海道の「中空土偶」という、それぞれの地域を代表する出土品をデザインに採用している。

同じ中身で複数のパッケージを展開する手法は、菓子の売場では有効な選択肢になる。棚に並べたときに見え方が変わるため、フェイスを複数取っても単調にならない。パッケージが好みで選ばれる余地も生まれ、集めたいという動機が働けば複数購入にもつながる。生産の面でも、中身が同じであれば包装だけを分ければよく、負担は限定的だ。

題材の選び方も、この商品の性格を示している。北海道と北東北の縄文遺跡群は、北海道、青森県、岩手県、秋田県に点在する17の遺跡で構成される世界文化遺産だ。同社はこの文化遺産を後世へ守り伝える活動を応援したいという考えから、2024年より縄文遺跡群をテーマとした商品を展開してきた。

あわせて、本商品1袋につき1円を、4道県にまたがる縄文遺跡群全体に寄付する仕組みも設けている。

購入が支援につながるという構造は、売場で説明を添えやすい要素になる。POPなどで一言触れるだけでも、他の商品との違いを示せる。ただし、寄付を前面に出しすぎると味の訴求が弱まるため、どちらを主に見せるかは店舗ごとの判断になりそうだ。

発売の形は、コンビニ先行の3週間後にスーパーなどへ広げるという流れだ。同社が近ごろ続けている手法で、話題性の高い商品をまずコンビニで露出させ、そのうえで面を広げていく構成になっている。