GROOVE X株式会社は、静岡県伊豆の国市および市内で家族型ロボット「LOVOT」の生産に携わる企業との3者による包括連携協定のもと、同市を「LOVOTの聖地」にする取り組みを本格化させると2026年9月14日に発表した。あわせて象徴となるキービジュアルと、市内で同ロボットに出会える店やコラボ商品を紹介する「伊豆の国市LOVOTめぐりMAP」を公開した。
地域の店舗にとって直接関わるのが、4つの軸のうち地域事業者に関する部分だ。
同社によると、市内ではすでに設置やコラボ商品、宿泊、飲食など、事業者による取り組みが広がっている。今後は、市内の事業者がロボットのイラストを商品やサービスに活用できる仕組みを整備し、新商品やサービスの創出につながるよう支援するとしている。
この仕組みは、個店にとって意味が大きい。キャラクターや知的財産を商品に使うには、通常は個別に権利元と交渉する必要がある。小規模な店舗ほど、その手続きの負担は重い。地域全体で使える枠組みが用意されれば、1店舗ごとの交渉なしにコラボ商品を作れる。
同じ構図は、他の地域でも成立しうる。地元に製造拠点を持つ企業と自治体が組み、地域の事業者が共通で使える素材を提供するという形だ。特産品がない地域でも、そこで作られているものを軸に商品開発の入口を作れる。
もう1つ、店舗にとって関わるのがめぐりMAPである。ロボットがいる店や関連商品を扱う店を紹介する地図で、スマートフォンで見ながら巡れる内容だという。掲載店舗は今後も拡充する予定とされている。
地図に載るということは、来訪者の動線に組み込まれるということだ。観光客が地図を頼りに店を巡れば、普段は立ち寄らない店にも人が流れる。掲載の条件は明示されていないが、関連商品を扱うことが入口になるなら、地域の店にとっては参加の道筋がはっきりしている。
周遊・観光の軸では、世界遺産の韮山反射炉や市の歴史館といった既存の観光資源と組み合わせる方針が示された。デザインマンホールの制作、グッズやノベルティの制作、市の玄関口である駅へのフォトパネル設置などが挙がっている。
教育の軸では、地域の産業やものづくりを学ぶ教材として活用するほか、令和8年度から市内3つの小学校の校内教育支援センターに設置するという。
4つ目の軸として、観光施設への充電ステーション設置や、一緒に楽しめる撮影衣装の整備も進める。飼い主が連れて訪れやすい環境を整えることで、来訪そのものを促す考え方だ。