ライターをはじめとする喫煙具と生活雑貨を手掛ける株式会社ライテックは、使い捨てタイプの電子タバコ『TRY VAPE』の販売を、2026年9月14日より全国のファミリーマートとオンラインストアで開始した。一部店舗では取り扱いがない。価格は税抜980円だ。
売場の観点で押さえておきたいのが、この商品の設計である。
同社が開発の背景として挙げるのは、興味はあるがメンテナンスや操作が難しそうという初心者の声だ。そこで、ボタン操作、リキッドの注入、充電といった手間をすべて省き、パッケージから出して吸い込むだけで使える形にしたという。ニコチンとタールは0で、吸引回数の目安は約600回、重量は約23g、サイズは約104×16×16mmとなる。
使い切りという形式は、コンビニの棚との相性がよい。本体と消耗品が分かれた製品の場合、両方を在庫する必要があり、どちらが欠けても使えない。使い切りであれば1品目で完結し、リピートもそのまま同じ商品の購入になる。980円という単価も、コンビニで扱う雑貨としては上位だが、手が出ない水準ではない。
フレーバーは6種類が用意されている。ミント系、フルーツ系、冷感を加えたものなど、方向性を分けた構成だ。ただし、展開するフレーバーは店舗によって異なるとされている。6種すべてを置くのではなく、立地や客層に応じて絞る運用になる。
これは、限られた棚を持つ店舗にとっては現実的な設計といえる。全種類を揃えればフェイス数が必要になるが、数を絞れば1、2フェイスで済む。一方で、来店客から見れば店によって置いてある味が違うという状況にもなる。
販売チャネルにも特徴がある。コンビニとオンラインの2つで、家電量販店や専門店を経由していない。この種の製品は専門店での取り扱いが中心だったが、コンビニに置くことで、専門店に足を運ばない層にも接点ができる。たばこを扱うレジまわりとの近さも、想定される購入層を考えれば理にかなっている。
同社は1937年の創業で、80年以上にわたってライターをはじめとする喫煙具を製造販売してきた老舗のライターメーカーだ。既存の販路と扱うカテゴリーを活かしながら、新しい形態の製品へ広げる動きといえる。
保証は購入日から3カ月間となっている。