アルテ株式会社(代表取締役:金成佑氏)は、足の計測データと靴の内寸データをAIで組み合わせ、一人ひとりに合った靴のサイズを提案するSaaS「Perfitt(パーフィット)」について、2026年9月18日より日本国内での販売を開始し、シューズブランドやEC事業者、小売店、イベント主催者などからの利用申し込みの受付を始めたと発表した。

Perfittは韓国のPerfitt社(2015年設立、2018年サービス開始、代表:Steena Lee氏)が開発・提供するサービスで、韓国や欧州ではすでに大手シューズ企業での導入が進んでいるという。アルテは同社との提携により日本展開パートナーとなり、国内での販売から導入・運用までを一貫して支援する。背景には、ECサイトでは試着ができずサイズ違いによる返品が発生しやすく、その分の物流・資材・検品コストが事業者の負担となっていること、店舗でも接客時間が限られる中でスタッフの経験によってサイズ提案の質にばらつきが出やすいことなど、靴のサイズ選びを巡る課題があるという。

Perfittの特長は、足のデータだけでなく、独自開発の測定機「Perfitt M1」で計測した靴の内寸データも組み合わせ、AIで「その商品でその人に合うサイズ」を提案する点にある。すでに110万件以上の足データと250万件以上のサイズ推奨データ、420ブランド・60万モデル分のシューズデータを蓄積しているという。実際に27cm表記の靴10モデルを測定したところ、内寸長は27.365cmから28.031cmまでばらつきがあったとしており、同じサイズ表記でもブランド・モデルによって履き心地が異なる実態を裏付けるデータとして紹介されている。

サービスはEC向けの「Perfitt Size」と、店舗・イベント向けの「Perfitt Onsite」の2種類を展開する。Perfitt Sizeは、スマートフォンで足を撮影するだけで商品ごとのおすすめサイズを商品ページ上に表示する仕組みで、対象商品の選定から公開まで最短約4週間で導入できるとしている。Perfitt Onsiteは専用マットとスマートフォン・タブレットを使って店舗やイベント会場で足を計測し、ECサイトを持たない事業者でも利用可能という。両サービスとも、サイズレコメンド回数やコンバージョン率などを可視化する管理ダッシュボードを備える。

導入効果としては、海外の事例として、ミズノEMEAで導入3カ月後にオンライン売上が87%増加し返品率が15%低下したこと、ABCマート韓国で導入後にカート追加率が200%増加したこと(2024年平均)が挙げられている。

Perfitt社は、韓国政府およびアルテの協力のもと、2026年10月7日から9日まで東京ビッグサイトで開催される「第30回ファッションワールド東京(秋)」(FaW TOKYO)に出展し、来場者はブースでサービスを実際に体験できる。FaW TOKYOは世界20カ国・800社が出展し、来場者2万人を見込む日本最大級のファッションビジネス展で、一般来場登録は10月6日まで無料、7日以降は5500円(税込)となる。

アルテの金成佑代表取締役は、「靴のサイズ選びは、ECでも店舗でも、事業者とお客様の双方にとって長年の課題だった」とした上で、「Perfittは足だけでなく靴の内側までデータ化し、AIで両者をつなぐという、これまでにないアプローチでこの課題に向き合っている」とコメント。日本展開パートナーとして、国内のブランド・小売事業者とともに、一人ひとりに合った靴選びが当たり前になる環境をつくっていくとしている。