韓国農水産食品流通公社(aT)東京支社は、次世代の韓国食品を紹介する特別販売展「NEXT K-FOOD」を2026年10月31日まで、日本国内の韓国スーパー4店舗で開催している。期間は約1か月間だ。掲げているスローガンは「What’s NEXT K-FOOD?」で、日本で「NEXT K-FOOD」ブランドの認知を広げることを目的としている。

会場となるのは、トップマート 新宿店(東京都新宿区)、SSマート 千葉店(千葉県千葉市)、アンニョンマート 大宮店(埼玉県さいたま市、大宮マルイ内)、アンニョンマート 広島店(広島県府中町、イオンモール広島府中内)の4店舗だ。

この販売展で押さえておきたいのが、会場の選び方だ。4店舗はいずれも韓国食品を専門に扱う店で、既に韓国の食品を目的に来店する客がいる場所にあたる。

専門店を会場にする形は、新しい商品を試させる際の条件に関わってくる。一般のスーパーの棚に置く場合、韓国食品そのものに馴染みのない客も通る一方、知らない商品に手が伸びるかは分からない。すでに韓国食品を買っている客が来る場所であれば、商品の背景を説明する手間が少ない。既存の客に次の商品を当てる構成になる。

4店舗のうち2店舗は商業施設の中にある。大宮マルイとイオンモール広島府中だ。専門店が商業施設に入っていれば、館の客も通る。専門店の客層と館の客層の両方に接点を持てる形になる。

紹介する商品の軸は2つに分かれている。簡便食品と健康機能食品だ。日本初披露とされる商品が5点挙げられている。

「ミニドバイチョコレートピース」は、カダイフとピスタチオペーストを使ったスイーツで、低糖質をうたっている。ギフト向けの包装も特徴とされる。「ミジョンダン おでんトッポッキ」は、韓国の屋台風トッポッキを再現したとされる商品だ。「オチョボール」は、ヨーグルトやアイスなどに乗せて使えるマルチグレインのスナックとなる。

健康機能食品では、「LINGTEA ドットティー」が青りんご抽出物を含み、体脂肪の管理をサポートするとされる飲料だ。「デイリーフィット パンプキンティー」は8種類の原料をブレンドしたお茶で、水出しもできるとしている。

この5品の構成は、韓国食品の展開の方向を示している。辛味の強い商品やおかず系が中心という捉え方からは外れ、スイーツ、トッピング用のスナック、機能性をうたう飲料が並ぶ。

ドバイチョコレートを題材にした商品が入っている点も、商材の性格を示す部分だ。カダイフとピスタチオを使った菓子は日本でも話題になった商材で、同じ題材を韓国の企業が商品化している形になる。低糖質を打ち出している点は、菓子でありながら健康面の訴求も加える組み立てだ。

トッピングとして使うスナックという位置づけも、既存の商品区分とは異なる。そのまま食べる菓子ではなく、ヨーグルトやアイスに乗せる用途を前面に出す形は、売場での置き場所にも関わる。菓子の棚に並べるか、乳製品の近くに関連陳列するかで、手に取られ方が変わってくる。

機能性をうたう飲料を含めている点は、日本の売場との関係で見ておきたい。日本では機能性表示食品や特定保健用食品の棚が確立しており、体脂肪に関する訴求の商品も複数ある。韓国の商品が同じ軸で入ってくる形は、韓国食品の棚ではなく機能性の棚で比較される可能性を含んでいる。

販売展という形式は、一般の客に向けて商品を並べるものだ。事業者向けの商談会とは性質が異なるが、どの商品が日本に入ってこようとしているかを確認できる場になる。

出典:韓国農水産食品流通公社(aT)東京支社 プレスリリース