株式会社ファミリーマートは、8年ぶりにホイップクリームを刷新した「ファミマの無限クリーム、誕生!」キャンペーンを2026年10月13日から実施している。全国のファミリーマート約16,500店で展開し、一部店舗で取り扱いがない場合がある。カスタードクリームは対象外だ。
10月13日から18日の6日間で、対象3商品の累計販売数が300万食を突破した。
商品は2段階で投入されている。10月13日発売が「クリームたっぷり!ダブルシュー」185円(税込199円)、「生クリームロールケーキ」198円(税込213円)、「ほぼクリームのケーキ」230円(税込248円)の3品だ。10月20日からは「ダブルクリームエクレア」276円(税込298円)、「クリームに溺れるとろけるプリン」230円(税込248円)、「ファミマ・ザ・クレープ 生チョコ」250円(税込270円)が加わる。後の3品はクリームの配合や製法を見直し、リッチで濃厚な味わいとなめらかなくちどけを目指したとしている。
このキャンペーンで押さえておきたいのが、基礎となる素材を変える構成だ。
ホイップクリームは、シュー、ロールケーキ、ケーキ、エクレア、プリン、クレープという複数の商品に共通して使われる。個別の商品を作り替えるのではなく、素材そのものを変える形になる。
商品単位のリニューアルであれば、変わるのはその商品だけだ。素材を変えれば、それを使うすべての商品が同時に変わる。6品を並べて打ち出せる構成は、この構造によるものになる。
8年ぶりという期間も、素材の性質に関わる。個別の商品は季節ごとに入れ替わるが、基礎になる素材は頻繁に変えるものではない。複数の商品に影響するため、変更の判断には全体への検討が必要になる。
売場の側から見ると、この形は展開の規模に関わってくる。1商品のリニューアルであれば、その商品の位置を目立たせる形になる。素材の刷新であれば、スイーツの棚全体を1つの訴求でまとめられる。
販売の数字も示されている。6日間で300万食という実績は、1日あたり50万食の水準だ。約16,500店で割ると、1店舗1日あたり約30食になる。対象が3商品であるため、1商品では1店舗1日あたり約10食の計算だ。
コンビニのスイーツは、1店舗あたりの陳列数が限られる商材にあたる。1日に10食が動く商品であれば、補充の回数も関わってくる。配送の便ごとに入る数量と、売れる速度の関係が在庫の管理に影響する形だ。
2段階に分けた投入も見ておきたい。10月13日に3品、10月20日に3品という構成で、1週間の間隔がある。
同時に6品を出す形であれば、棚のスペースを一度に確保することになる。1週間ずらせば、最初の3品の動きを見た上で次の3品を加えられる。売場では、同じ訴求が2週にわたって続く形になる。
価格の幅は、最安のダブルシューが199円、最高のダブルクリームエクレアが298円で、99円の差がある。約1.5倍の幅だ。商品の形式によって原料と工程が変わるため、同じクリームを使いながら価格帯が分かれる構成になる。
販促の施策も用意されている。「ファミレター」はスイーツ1個の購入ごとに1枚無料で受け取れるメッセージカードで、10種類ある。感謝や労いの言葉を添えて贈れる形だ。
コンビニのスイーツは、自分で食べるために買う商材が基本になる。昼食の後や帰宅時に1個買う形で、贈り物として扱われることは少ない。
メッセージカードを付ける形は、この性質を変える要素になる。カードがあれば、スイーツを人に渡す理由が生まれる。アンケートでは87.2%が大切な人にスイーツと感謝の気持ちを贈りたくなったと回答している。
1個の購入ごとに1枚という条件も、購入の数に関わる。複数の人に渡す形であれば、その人数分の購入が必要になる。10種類という構成は、渡す相手や場面によって選ぶ余地を作る形だ。
味の評価についても数値が示されている。メディア試食会(計48名)のアンケートでは、83.3%が新クリームの「コク」と「くちどけ」の両方に満足と回答し、回答者全員がリニューアル前より美味しくなったと評価した。48名のうち約40名が両方の項目で満足と答えた計算になる。
同社は2026年9月に創立45周年を迎え、「いちばんチャレンジ」をスローガンに掲げている。この取り組みは「いちばんおいしい」を目指す一環としての位置づけだ。
なお、地域や店舗により価格・発売日・仕様が異なる場合がある。税込価格は軽減税率(消費税8%)で表示されている。