株式会社大丸松坂屋百貨店は、「台東区×松坂屋上野店『花を楽しむ日』」を2026年11月3日の10時30分から15時まで松坂屋上野店の屋上で開催する。主催は台東区と松坂屋上野店で、台東区の「花の心プロジェクト」10周年を記念した企画だ。雨天決行だが、荒天の場合は中止となる可能性がある。

プログラムは3つある。「寄せ植え体験」は誰でも参加でき、定員50人で無料、11時頃の開始予定だ。「リース作り」は子供を対象(大人も可)とし、定員30人で無料、屋上で育てたホップのツルを使う。「ブーケ作り」も子供を対象(大人も可)とし、定員30人で子供1,000円、大人1,500円(税込)、ロスフラワーを使用する。受付はいずれも10時30分からで、先着順になる。

このイベントで押さえておきたいのが、使う素材の調達方法だ。リース作りには屋上で育てたホップのツルが使われる。会場と同じ場所で育てた植物を素材にする形で、外から仕入れる構成ではない。百貨店の屋上はかつて遊園地やビアガーデンとして使われた場所にあたり、現在は緑化のスペースやイベント会場として運用される形が増えている部分がある。ホップはビールの原料にあたるつる性の植物で、栽培の過程で出るツルを剪定した分が使える構成になる。

ブーケ作りに使われるロスフラワーも、調達の面で特徴がある。ロスフラワーは流通や販売の過程で廃棄される花を指す形だ。花は生鮮品にあたり日持ちしない商材で、売れ残れば廃棄になり、規格から外れたものも流通に乗らない部分がある。食品ロスと同じ構造が花の流通にも生じる形だ。ロスフラワーを使う形はこの廃棄を減らす構成になる一方、使える花の種類や量は入荷の状況によって変わることになる。あらかじめ指定した花を揃える形ではなく、その時点で余った花を使う構成だ。

3つのプログラムのうち、有料なのはロスフラワーを使うブーケ作りだけになる。寄せ植え体験とリース作りは無料で定員は合わせて80人、全体の110人に対して約72.7%が無料枠、約27.3%が有料枠の構成だ。廃棄予定の素材を使うプログラムが有料になる形は、素材の原価以外の部分が費用に反映される構成と読める。花を束ねる作業には指導が必要で、資材も使う形だ。子供1,000円と大人1,500円で差は500円、1.5倍になる。同じ内容でも作る量や使う花の本数が変わる構成と読める。

定員と時間の関係も見ておきたい。開催時間は10時30分から15時までの4時間30分、270分になる。定員の合計は110人で、1人あたりでは約2.45分の計算だ。もっとも3つのプログラムが並行して進む形で、1人の作業時間はこれより長くなる構成になる。寄せ植え、リース、ブーケはいずれも手を動かす作業で、数十分かかる形だ。

受付がすべて10時30分からという点も、運用に関わる部分になる。先着順であれば開始時刻に人が集まる形で、110人分の受付が1つの時刻に集中する構成だ。寄せ植え体験は11時頃の開始予定で、受付から30分の間隔がある。受付を済ませた客が待つ時間が生じる形で、屋上という会場であれば待機の場所も屋外になる部分がある。

自治体との共催という形も見ておきたい。台東区と松坂屋上野店が主催する構成で、区の「花の心プロジェクト」が背景にある。このプロジェクトは10周年で、2016年に始まった計算になる。区が単独でイベントを開く場合は会場の確保が必要だが、百貨店の屋上であれば設備がある状態で使える構成だ。百貨店の側から見ると、区の企画に関わる形で来館の機会が生まれる部分になる。11月3日は文化の日で祝日にあたり、来館の多い日だ。花や緑を扱うイベントであれば、園芸や生活用品の売場との関係も生じる構成になる。

無料のプログラムを2つ置く形は、参加の入り口を広げることになる。定員50人の寄せ植え体験は対象を限定しない形で誰でも参加でき、リース作りとブーケ作りは子供を対象としており家族での来館を想定する形だ。

同社の設立は2010年3月で、2026年で16年になる。詳細は松坂屋の公式サイトの特設ページに掲載されている。

出典:株式会社大丸松坂屋百貨店 プレスリリース