人手不足、人件費や原材料費の上昇、店舗オペレーションの複雑化、インバウンド需要への対応など、外食・飲食業界を取り巻く経営環境は大きく変化しています。
こうした課題への対応策として、重要性を増しているのが「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「AI」の活用です。
POSレジやモバイルオーダー、予約管理といった従来型の店舗DXに加え、AIによる需要予測・自動発注、電話対応の自動化、生成AI、配膳ロボット、AIカメラ、シフト最適化など、活用領域は急速に広がっています。
DXは単なる「店舗業務のデジタル化」ではありません。注文、接客、会計、予約、販促、発注、在庫、人員配置、教育などから生まれるデータをつなぎ、店舗運営そのものを変えていく段階へと進みつつあります。
そこで本記事では、外食・飲食業界のDX・AIを支援する主要なソリューションを100サービス紹介します。
外食DX・AIとは?
外食DXとは、デジタル技術やデータ、AIなどを活用して、飲食店の店舗運営や経営の仕組みを変革する取り組みです。
代表的なのが、POSレジ、セルフレジ、モバイルオーダー、予約管理、CRM、キャッシュレス決済などです。
さらに近年は、AI需要予測、自動発注、生成AI、AI電話、画像解析、ロボティクスなどが加わり、DXの対象はフロント業務だけでなく、厨房、本部、バックヤード、人材管理まで広がっています。
特に多店舗チェーンでは、店舗ごとに分散していた情報をデータ化し、本部からリアルタイムで状況を把握することが重要になっています。
外食業界でDX・AIが求められる背景
外食企業がDXを進める最大の理由の一つが、人手不足への対応です。
注文受付、電話、予約、配膳、会計、発注、棚卸、シフト作成、教育など、これまで人が担ってきた定型業務をデジタルやAIに置き換えることで、限られたスタッフを接客や調理など、より付加価値の高い業務へ集中させられます。
また、DXによって蓄積されたデータは、売上予測、食材発注、人員配置、販促、メニュー改善などにも活用できます。
つまり外食DXは、「省人化」だけではなく、「売上向上」「利益改善」「顧客体験向上」を同時に目指す経営施策になっています。
POS・店舗データ活用
1.USEN|USENレジ FOOD
飲食店向けPOSレジを中心に、ハンディ、テーブルオーダー、モバイルオーダー、キャッシュレス決済などを連携できる店舗DXサービスです。
売上データの管理だけでなく、注文から会計まで店舗オペレーションを一元化できる点が特徴。USENでは「ギンダコハイボール横丁 東銀座店」「幸楽苑 つくばみらい店」など、実際の飲食店舗での活用事例も公開しています。
主な領域: POS/オーダー/決済/店舗データ
2.ポスタス|POS+ food
飲食店向けに特化したクラウド型POSレジです。
会計だけでなく、ハンディオーダー、セルフオーダー、調理連携、配膳管理など飲食店特有のオペレーションに対応。居酒屋、焼肉、カフェ、ファストフード、ラーメンなど幅広い業態で利用できます。
主な領域: POS/オーダー/店舗管理
3.スマレジ|スマレジ
クラウド型POSレジとして、売上分析や在庫管理、複数店舗管理などに対応します。
外部サービスとの連携性も高く、店舗規模や業態に合わせてPOSを中心としたDX環境を構築できます。
主な領域: POS/売上分析/店舗管理
4.リクルート|Airレジ
iPadやiPhoneを利用して会計・売上管理を行えるPOSレジです。
Airペイ、Airシフト、レストランボードなど、リクルートが展開する店舗向けサービスと組み合わせることで、会計だけでなく予約や人材管理までデジタル化できます。
主な領域: POS/決済/店舗管理
5.ユビレジ|ユビレジ
iPadを活用したクラウドPOSレジです。
売上データのリアルタイム確認や複数店舗管理、分析などに対応し、個店から多店舗企業まで店舗経営のデータ活用を支援します。
主な領域: POS/売上分析/多店舗管理
6.ダイニー|ダイニーPOSレジ
飲食店向けに開発されたPOSシステムです。
モバイルオーダー、顧客管理、キャッシュレス、勤怠など同社サービスとのデータ連携が特徴。ダイニーは2026年時点で導入3,000店舗、サービス利用会員2,000万人突破を公表しています。
主な領域: POS/顧客管理/店舗DX
7.東芝テック|飲食店向けPOSシステム
POS、セルフレジ、オーダーシステムなどを組み合わせ、飲食店舗の業務効率化を支援します。
東京エアポートレストランではPOSソリューションと配膳ロボットを活用する事例も公開されています。
主な領域: POS/セルフレジ/店舗DX
8.NEC|飲食店向けPOS・店舗DX
POSやセルフオーダー、データ分析など、外食チェーン向けの店舗システムを幅広く展開しています。
店舗と本部のデータ連携を進め、多店舗経営におけるオペレーション効率化やデータ活用を支援します。
主な領域: POS/データ活用/多店舗管理
9.寺岡精工|飲食店向けセルフレジ・POS
セルフレジ、券売機、POSなどを展開し、注文・会計業務の省人化を支援します。
人手不足への対応やピーク時間帯のレジ待ち削減など、店舗フロント業務の効率化に活用できます。
主な領域: POS/セルフレジ/省人化
10.ブレイン|飲食店POSレジ
飲食店舗向けに特化したPOSレジを提供しています。
会計、注文、売上管理など店舗運営に必要な機能をまとめ、飲食店のデジタル化を支援します。
主な領域: POS/売上管理/店舗運営
モバイルオーダー・セルフオーダー
11.トレタ|トレタO/X
飲食店向けモバイルオーダーサービスです。
注文業務をデジタル化するだけでなく、メニュー表現や店舗のブランド体験にも重点を置いているのが特徴。ドトール珈琲店ではデジタル化によって研修時間300時間削減につながった事例が公開されています。
主な領域: モバイルオーダー/省人化/顧客体験
12.ダイニー|ダイニーモバイルオーダー
来店客が自身のスマートフォンから注文できる飲食店向けモバイルオーダーです。
注文データと顧客データを組み合わせられることが特徴で、注文業務の効率化とCRMの両方を進められます。
主な領域: モバイルオーダー/CRM/データ活用
13.USEN|USEN SelfOrder MOBILE
来店客のスマートフォンから注文できるモバイルオーダーです。
USENレジなどと連携することで、注文から会計までを一元化。ギンダコハイボール横丁など実店舗でのDX事例も公開されています。
主な領域: モバイルオーダー/POS連携/省人化
14.Showcase Gig|O
飲食・小売店舗向けのモバイルオーダープラットフォームです。
店内注文やテイクアウトなど、さまざまな注文形態のデジタル化を支援し、店舗オペレーション効率化と顧客体験向上につなげます。
主な領域: モバイルオーダー/テイクアウト/店舗DX
15.Okage|Okage Go
飲食店向けモバイルオーダーサービスです。
来店客自身のスマートフォンから注文でき、注文業務の省力化や回転率向上を支援します。
主な領域: モバイルオーダー/セルフオーダー
16.funfo|funfo
飲食店向けのモバイルオーダー・POSサービスです。
店舗側の注文受付業務を効率化し、小規模店舗でもデジタルオーダーを導入しやすい仕組みを提供します。
主な領域: モバイルオーダー/POS
17.L.B.B.|L.B.B.Cloud
モバイルオーダーや店内注文、テイクアウトなどに対応する飲食店向けシステムです。
注文業務をデジタル化し、人手不足対策や店舗オペレーション改善につなげます。
主な領域: モバイルオーダー/テイクアウト
18.QRfoodJAPAN|QRfood
QRコードを活用して来店客自身がメニュー閲覧・注文できるサービスです。
ホールスタッフの注文受付負担を減らし、多言語対応などを通じてインバウンド対応にも活用できます。
主な領域: QRオーダー/多言語対応
19.ぐるなび|ぐるなびFineOrder
飲食店向けのモバイルオーダーサービスです。
注文業務の効率化や省人化を進めながら、飲食店のデジタル接点を強化します。
主な領域: モバイルオーダー/店舗DX
20.東芝テック|モバイルオーダー・セルフオーダー
POSと連携したセルフオーダーやモバイルオーダーを提供。
注文から厨房、会計までのデータを連携し、店舗オペレーション全体の効率化につなげます。
主な領域: セルフオーダー/POS連携
予約・顧客管理・CRM
21.トレタ|トレタ予約台帳
飲食店向け予約・顧客管理システムです。
予約情報をデジタル化し、席在庫や顧客情報を一元管理。関門海では店舗間誘導によって1日売上50万円増、仙台「伊達な仙台炉端 強次朗」では月60時間の予約管理効率化などの事例が公開されています。
主な領域: 予約管理/顧客管理/CRM
22.TableCheck|TableCheck
レストラン向け予約・顧客管理プラットフォームです。
自社予約を強化し、グルメサイト依存や送客手数料の削減を支援。MOTHERSではグループ全体で月間300〜400万円のグルメサイト手数料削減、焼肉KINTANでは自社予約比率3倍などの事例が公開されています。
主な領域: 予約管理/CRM/自社集客
23.エビソル|ebica
飲食店向け予約管理システムです。
複数のグルメサイト予約を一元管理し、予約受付の効率化やインバウンド集客にも対応。KRフードサービスではAIレセプションによって月3,000万円の予約売上創出、サッポロライオンなどでも活用されています。
主な領域: 予約管理/AI電話/インバウンド
24.リクルート|レストランボード
飲食店向け予約台帳・顧客管理アプリです。
予約情報や顧客情報、テーブル状況などを管理でき、Airレジなどとの連携によって店舗データを一元化できます。
主な領域: 予約管理/顧客管理
25.USEN|USEN SMART RESERVE
飲食店向けの予約管理サービスです。
予約情報の一元化を通じて、電話・ネット予約の管理負担を軽減し、店舗スタッフが接客に集中しやすい環境を構築します。
主な領域: 予約管理/店舗DX
26.トレタ|トレタスタンプ
LINEを活用して顧客との継続的な接点をつくるCRMサービスです。
来店時のスタンプを起点に会員化し、その後のLINE配信などにつなげることで再来店を促進します。
主な領域: CRM/LINE/リピーター施策
27.ダイニー|ダイニー顧客管理
モバイルオーダーなどから得られる顧客データを活用するCRMサービスです。
注文履歴と顧客情報を組み合わせ、再来店施策や顧客理解に活用できます。
主な領域: CRM/顧客分析/販促
28.LINEヤフー|LINE公式アカウント
飲食店における会員獲得、クーポン配信、再来店促進などに活用できます。
店舗独自の顧客接点を構築し、グルメサイトや広告だけに依存しない集客基盤づくりを支援します。
主な領域: CRM/販促/LINE
29.サブスクライン|サブスクライン
LINEを活用した店舗向けCRM・マーケティングサービスです。
2026年にはAIエージェントが顧客データをもとに配信施策を提案する取り組みも進められています。
主な領域: LINE/CRM/AIマーケティング
30.GMOおみせアプリ|GMOおみせアプリ
飲食店などの店舗事業者が自社アプリを構築できるサービスです。
会員証、クーポン、プッシュ通知などを活用し、顧客との直接的なデジタル接点を構築できます。
主な領域: 店舗アプリ/CRM/販促
AI需要予測・自動発注・原価管理
31.Goals|HANZO 自動発注
飲食店向けAI自動発注サービスです。
曜日、天候、季節トレンドなどを加味した需要予測から適正な発注量を算出。串カツ田中、AFURI、福しん、JR西日本フードサービスネットなど実名の導入事例が豊富です。
主な領域: AI需要予測/自動発注
32.Goals|HANZO 原価分析
仕入れ・売上・棚卸などのデータを横断的に分析し、食材原価の差異を可視化するサービスです。
2026年には「炭焼きレストランさわやか」全35店舗への導入も発表されています。
主な領域: 原価管理/データ分析
33.Goals|HANZO 人件費
AIによる売上予測から、必要な人員数や人件費の目安を算出します。
店長の経験だけに依存しない人員配置を支援し、人件費コントロールとサービス品質の両立を目指します。
主な領域: AI売上予測/人員配置/人件費
34.ソフトバンク|サキミル
AIを利用して店舗の需要を予測するサービスです。
売上実績に加えて人流や気象などのデータを組み合わせ、来店客数や売上の予測に活用できます。
主な領域: AI需要予測/売上予測
35.EBILAB|来客予測・店舗分析
店舗データや外部データを活用し、来店予測や店舗経営のデータ分析を支援します。
経験や勘に頼っていた店舗経営をデータドリブンへ転換するための仕組みとして活用できます。
主な領域: AI需要予測/経営分析
36.インフォマート|BtoBプラットフォーム 受発注
外食企業と卸・仕入先間の受発注業務をデジタル化するサービスです。
電話やFAXによる発注業務をデータ化し、発注・仕入・請求などの効率化につなげます。
主な領域: 受発注DX/仕入管理
37.アスピット|ASPIT
飲食店向け業務支援システムです。
発注、仕入、在庫、売上、勤怠などを管理でき、2025年9月時点で9,000店舗以上、累計1,000社以上への導入を公表。大阪王将、レッドロブスター、高倉町珈琲、VANSANなどのブランドも紹介されています。
主な領域: 発注/原価/勤怠/店舗管理
38.クロスドリーム|Fooding Journal
飲食企業向けの店舗管理・経営管理システムです。
売上、仕入、勤怠など店舗運営に関わる情報を集約し、本部での経営管理を効率化します。
主な領域: 原価管理/売上管理/本部DX
39.ジャストプランニング|まかせてネット
外食企業向けの店舗管理・業務支援システムです。
売上、勤怠、発注など店舗から集まる情報を本部で管理し、多店舗経営の効率化を支援します。
主な領域: 店舗管理/本部DX
40.シノプス|sinops
AIを活用した需要予測・自動発注を中心とするサービスです。
需要予測技術を活用して適正在庫や発注業務の効率化を支援し、食品関連ビジネスにおけるロス削減にもつながります。
主な領域: AI需要予測/自動発注/在庫最適化
AI電話・接客AI・生成AI
41.IVRy|アイブリー
AIを活用して店舗への電話対応を自動化するサービスです。
千房では電話対応の8割を自動化し24時間予約受付を実現、サーティワン アイスクリームでは電話対応の6割を自動化した事例が公開されています。
主な領域: AI電話/予約/店舗省人化
42.エビソル|AIレセプション
AIスタッフが飲食店への電話予約などを受け付けるサービスです。
KRフードサービスでは月3,000万円の予約売上創出、サッポロライオンなどでも予約対応効率化に活用されています。
主な領域: AI電話/予約受付
43.USEN|USEN AI店長
飲食店の経営データをAIで分析し、店舗運営に関するアドバイスを提供するサービスです。
2026年5月に発表され、POSデータなどを基に店舗経営の状況把握や改善を支援します。
主な領域: 生成AI/経営分析/店舗支援
44.アルファクス・フード・システム|Timely生成AIシフト
生成AIを活用した飲食店向けシフト作成支援SaaSです。
2026年に市場投入され、従来の機械的なシフト自動作成から、現場運営を支援するAIアシスタント型の仕組みを目指しています。
主な領域: 生成AI/シフト作成
45.ClipLine|ABILI AI
多店舗ビジネス向けAIエージェントです。
店舗データ分析や意思決定、チャットによる業務支援を通じて、店長や本部スタッフの生産性向上を支援します。
主な領域: AIエージェント/店舗マネジメント
46.PKSHA Technology|AI対話・FAQソリューション
自然言語処理やAIチャットボット、音声AIなどを展開しています。
店舗スタッフや本部からの問い合わせ対応など、外食チェーンにおける社内問い合わせ業務の自動化にも活用できます。
主な領域: AIチャット/問い合わせ自動化
47.カラクリ|KARAKURI
生成AIやAIチャットボットを活用したカスタマーサポートプラットフォームです。
店舗・EC・顧客サポートなどに寄せられる問い合わせを効率化し、スタッフの対応負荷削減を支援します。
主な領域: 生成AI/カスタマーサポート
48.Helpfeel|Helpfeel
検索型FAQやAIを活用し、顧客や従業員の疑問を自己解決につなげるサービスです。
多店舗企業では、本部への問い合わせ削減やマニュアル検索などにも応用できます。
主な領域: AI検索/FAQ/ナレッジ
49.LINE WORKS|LINE WORKS AiCall
音声AIを活用して電話応対を自動化するサービスです。
予約、問い合わせ、受付など、電話対応の多い店舗ビジネスで省人化を進める選択肢となります。
主な領域: 音声AI/電話自動化
50.Exa Enterprise AI|生成AIサービス
企業向け生成AI・AIエージェントを提供しています。
外食企業でも、本部業務、マーケティング、社内ナレッジ検索、文書作成など幅広い領域で生成AI活用が考えられます。
主な領域: 生成AI/AIエージェント
配膳・ロボティクス・店舗省人化
51.Pudu Robotics|BellaBot
ネコ型デザインでも知られる自律走行型配膳ロボットです。
料理の配膳や下げ膳をロボットに任せることで、スタッフの歩行量や単純作業を削減。東京エアポートレストランの「中華料理 彩鳳」などでも導入されています。
主な領域: 配膳ロボット/省人化
52.Pudu Robotics|KettyBot Pro
配膳と案内などを行えるサービスロボットです。
USENでは2026年、AIセンサーカメラを搭載したKettyBot Proを利用して客席のドリンク残量を検知する新サービスも発表しました。
主な領域: 配膳ロボット/AIカメラ
53.Pudu Robotics|PuduBot2
料理や食器などの運搬を自動化する配膳ロボットです。
ホールスタッフの移動負荷を軽減し、人手不足への対応や接客時間の創出につなげます。
主な領域: 配膳/運搬
54.Pudu Robotics|PUDU T300
店舗内やバックヤードなどで物品を運搬するロボットです。
料理の配膳だけでなく、店舗内物流や重量物運搬など、幅広い省人化への活用が想定されています。
主な領域: 運搬ロボット/省人化
55.USEN|配膳ロボット
USENではBellaBot Pro、KettyBot Pro、PuduBot2など複数のロボットを取り扱っています。
POSやオーダーシステムなどと合わせて導入することで、注文・配膳・会計を含めた店舗DXを構築できます。
主な領域: 配膳/店舗DX
56.Keenon Robotics|DINERBOT
飲食店などを対象としたサービスロボットシリーズです。
配膳や運搬をロボットに任せ、ホール業務の効率化やスタッフの負担軽減を支援します。
主な領域: 配膳ロボット/省人化
57.アスタリスク|AsReader HAKOBU
飲食店などを対象とした自律走行型配膳ロボットです。
2026年には実店舗での実証運用を開始。無人販売BOXや将来的なRFID在庫管理まで含めた次世代型店舗DXを進めています。
主な領域: 配膳ロボット/RFID/店舗DX
58.ソフトバンクロボティクス|Servi
飲食店での料理運搬や下げ膳などを支援する配膳・運搬ロボットです。
スタッフの移動負荷を軽減し、接客など人にしかできない業務へ集中しやすい環境をつくります。
主な領域: 配膳ロボット/省人化
59.TechMagic|調理ロボット
AIやロボティクスを活用した調理・厨房自動化技術を開発しています。
人手に依存していた調理工程を自動化することで、人手不足への対応や調理品質の標準化を目指します。
主な領域: 調理ロボット/厨房DX
60.コネクテッドロボティクス|調理ロボット
飲食・食品領域を対象としたロボティクス技術を展開しています。
調理や盛り付けなど厨房内の作業を自動化し、店舗の省人化や生産性向上を支援します。
主な領域: 調理自動化/ロボティクス
シフト・人員配置・HR DX
61.クロスビット|らくしふ
LINEを活用してシフト希望の回収から作成・管理までを効率化するサービスです。
すかいらーくでは3,100店舗で活用。INGSではシフト作成時間半減、ワンダーテーブルでも工数半減、ダイヤモンドダイニングでは月約200万円の人件費削減事例が公開されています。
主な領域: シフト/人件費/多店舗管理
62.リクルート|Airシフト
シフト希望の収集、作成、スタッフとの連絡などを効率化するシフト管理サービスです。
Airレジなどと組み合わせることで、店舗運営のデジタル化を進められます。
主な領域: シフト管理/店舗HR
63.Oplus|oplus
クラウド型シフト管理サービスです。
シフト提出、作成、共有などをデジタル化し、店長のシフト作成業務を効率化します。
主な領域: シフト管理/業務効率化
64.DONUTS|ジョブカン勤怠管理
勤怠管理やシフト管理に対応するクラウドサービスです。
アルバイトやパート比率が高い外食企業でも、複雑な勤務形態やシフト管理をデジタル化できます。
主な領域: 勤怠/シフト/労務
65.ヒューマンテクノロジーズ|KING OF TIME
クラウド勤怠管理システムです。
多店舗・多拠点の勤怠情報を一元管理し、店舗スタッフの労働時間管理や給与計算との連携を支援します。
主な領域: 勤怠/労務管理
66.jinjer|ジンジャー勤怠
勤怠管理を中心に、人事労務情報を一元化できるクラウドサービスです。
多店舗企業におけるスタッフ管理や本部人事業務の効率化に活用できます。
主な領域: 勤怠/人事労務
67.SmartHR|SmartHR
雇用契約、入退社手続き、年末調整、人事データ管理などをデジタル化します。
従業員数や入退社が多い外食チェーンの本部業務効率化に有効です。
主な領域: HR DX/労務/人事データ
68.カオナビ|カオナビ
従業員情報やスキル、評価などを一元管理するタレントマネジメントシステムです。
店長候補やマネージャーの育成、配置、人材データの可視化などに活用できます。
主な領域: タレントマネジメント/人材配置
69.タイミー|Timee
飲食店などが必要な時間帯にスポットワーカーを募集できるスキマバイトサービスです。
繁忙時間帯や急な欠員など、外食店舗における柔軟な人員確保を支援します。
主な領域: スポットワーク/人手不足対策
70.シェアフル|シェアフル
短時間・単発の人材を募集できるスキマバイトサービスです。
店舗ごとの人員不足や繁閑差に合わせた人材確保に活用できます。
主な領域: スポットワーク/採用DX
教育・マニュアル・店舗マネジメント
71.ClipLine|ABILI Clip
動画を中心に店舗スタッフの教育や業務標準化を支援するサービスです。
C-Unitedでは「珈琲館」「カフェ・ベローチェ」の直営全256店舗に導入。クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン、銚子丸など外食企業での事例も公開されています。
主な領域: 動画教育/店舗マネジメント
72.スタディスト|Teachme Biz
画像や動画を活用して業務マニュアルを作成・共有できるサービスです。
2026年には「牛角」「しゃぶしゃぶ温野菜」などを展開するレインズインターナショナルが全国900店舗以上で活用を開始。多言語でのスタッフ教育強化を進めています。
主な領域: マニュアル/多言語/教育DX
73.カミナシ|カミナシ
現場帳票や点検、マニュアル、教育などをデジタル化する現場DXプラットフォームです。
ロイヤルフードサービスでは「ロイヤルホスト」「てんや」など全国約350店舗で活用。VANSANでも導入事例が公開されています。
主な領域: 現場DX/帳票/マニュアル
74.Tebiki|tebiki現場教育
動画マニュアルを活用して現場教育を効率化するサービスです。
調理、接客、清掃など文字だけでは伝えにくい店舗オペレーションを動画化し、教育品質の標準化につなげます。
主な領域: 動画マニュアル/教育
75.shouin|shouin+
店舗スタッフ教育向けのクラウドサービスです。
動画マニュアルやトレーニング、習熟度確認などを通じて、多店舗企業の教育を標準化します。
主な領域: 店舗教育/eラーニング
76.learningBOX|learningBOX
クラウド型eラーニングシステムです。
接客、衛生管理、商品知識などの教育コンテンツをオンライン化し、店舗スタッフの学習状況を管理できます。
主な領域: eラーニング/教育DX
77.UMU|UMU
AIを活用した学習・人材育成プラットフォームです。
スタッフ教育や研修コンテンツをデジタル化し、多店舗企業の教育効率化に活用できます。
主な領域: AI教育/人材育成
78.Talknote|Talknote
社内コミュニケーションや情報共有を支援するサービスです。
店舗と本部間の情報伝達、成功事例の共有、社内コミュニケーションなどをデジタル化できます。
主な領域: 店舗コミュニケーション/情報共有
79.LINE WORKS|LINE WORKS
LINEに近い操作感で利用できるビジネスコミュニケーションサービスです。
店舗スタッフと本部の情報共有や業務連絡を効率化し、多店舗経営におけるコミュニケーションDXを支援します。
主な領域: 情報共有/店舗コミュニケーション
80.CYDAS|CYDAS
人材情報やスキルなどを可視化するタレントマネジメントサービスです。
店長・マネージャー候補の育成や配置など、店舗企業における人材戦略のデータ活用に利用できます。
主な領域: 人材データ/タレントマネジメント
AIカメラ・映像解析・店舗可視化
81.セーフィー|Safie
クラウドカメラを活用して店舗を遠隔から確認できるサービスです。
塚田農場での実証では、映像を活用した遠隔臨店によってエリア責任者の移動時間削減や、AI画像解析による確認作業の短縮につながった結果が公開されています。
主な領域: クラウドカメラ/遠隔臨店/AI解析
82.セーフィー|Safie AI People Count
カメラ映像をAIで解析し、人数などを把握するサービスです。
店舗の来店状況や混雑状況をデータ化し、スタッフ配置や店舗運営改善に活用できます。
主な領域: AIカメラ/人数計測
83.USEN|USEN Camera
店舗向けクラウドカメラサービスです。
防犯だけでなく、店舗状況の遠隔確認や来店客分析など、店舗運営の可視化にも活用できます。
主な領域: AIカメラ/店舗分析
84.AWL|AWL
AI映像解析技術を活用して、店舗の来店客や行動などを分析します。
映像をデータとして活用することで、店舗改善やマーケティングにつなげることができます。
主な領域: AI映像解析/店舗分析
85.ABEJA|ABEJA Platform
AI・データ活用基盤を提供し、店舗領域でも画像解析やデータ分析などに利用できます。
来店客分析や店舗オペレーションの高度化など、AIを活用した店舗DXを支援します。
主な領域: AI/画像解析/データ分析
86.Idein|Actcast
エッジAIを活用してカメラ映像などを解析するプラットフォームです。
クラウドへ大量の映像を送らず現場側でAI処理できるため、店舗分析や混雑把握などへの応用が可能です。
主な領域: エッジAI/映像解析
87.ニューラルグループ|AIカメラソリューション
AIによる人物・車両などの解析技術を提供しています。
店舗周辺や店内の人流データを取得し、店舗運営やマーケティングへの活用が可能です。
主な領域: AIカメラ/人流分析
88.Intelligence Design|IDEA counter
AIカメラを活用した人流解析などを提供しています。
来店客数や施設内の動きをデータ化することで、店舗運営改善やマーケティングに活用できます。
主な領域: AI/人流分析
89.OPTEX|店舗向けセンシング
センサー技術を活用し、来店客数や店舗状況の可視化などを支援します。
感覚的に把握していた店舗状況をデータ化することで、人員配置や運営改善につなげられます。
主な領域: センサー/来店分析
90.Retail AI|店舗AI・データ活用
AIカメラや店舗データ活用などを通じ、リアル店舗のデジタル化を推進するソリューションを展開しています。
小売領域を中心に培った店舗DX技術は、飲食・フードサービス領域においても参考となるアプローチです。
主な領域: AI/店舗データ/リテールテック
バックオフィス・データ・経営DX
91.freee|freee会計
クラウド会計サービスとして、店舗や本部の会計・経理業務をデジタル化します。
複数店舗を展開する企業でも、経理データの一元管理やバックオフィス業務の効率化に活用できます。
主な領域: 会計DX/バックオフィス
92.マネーフォワード|マネーフォワード クラウド
会計、給与、経費、請求書などバックオフィス業務をクラウド化します。
店舗数や従業員数が増える外食企業において、本部管理業務の効率化を支援します。
主な領域: 会計/給与/バックオフィス
93.ラクス|楽楽精算
経費精算業務をクラウド化するサービスです。
店長やSV、本部スタッフなどの経費申請・承認をデジタル化し、紙やExcel中心の業務を削減できます。
主な領域: 経費精算/本部DX
94.ラクス|楽楽勤怠
クラウド型勤怠管理サービスです。
打刻、勤務時間集計、休暇、残業、シフトなどを一元管理し、店舗を含む複数拠点の勤怠管理を効率化します。
主な領域: 勤怠/労務DX
95.ウイングアーク1st|MotionBoard
POS、売上、原価、勤怠など複数システムのデータを可視化できるBIダッシュボードです。
店舗別・ブランド別のKPIを本部で確認するなど、外食企業のデータドリブン経営を支援します。
主な領域: BI/データ可視化
96.Salesforce|Salesforce
顧客管理やマーケティング、データ分析などを統合するCRMプラットフォームです。
店舗、EC、アプリなど複数の顧客接点から得られる情報を統合し、顧客理解やマーケティング高度化に活用できます。
主な領域: CRM/データ統合
97.サイボウズ|kintone
業務アプリをノーコード・ローコードで構築できるクラウドサービスです。
店舗からの日報、申請、設備管理、クレーム管理、出店管理など、Excelやメールで行われていた業務をデジタル化できます。
主な領域: ノーコード/本部DX
98.Microsoft|Microsoft Power BI
店舗や本部に蓄積されたデータを分析・可視化するBIツールです。
POS、売上、顧客、原価、人件費などのデータを統合し、経営判断に必要なダッシュボードを構築できます。
主な領域: BI/データ分析
99.Google Cloud|BigQuery・Vertex AI
大量の店舗データを蓄積・分析し、AIモデルの構築まで行えるクラウドプラットフォームです。
大手外食チェーンでは、POS、アプリ、注文、顧客などのデータを統合し、需要予測や顧客分析、生成AI活用へ発展させる基盤として利用できます。
主な領域: AI/データ基盤/生成AI
100.AWS|Amazon Web Services
クラウド、データ分析、生成AI、機械学習など幅広いサービスを提供しています。
外食企業がPOSやモバイルオーダー、アプリなどから生まれる大量のデータを集約し、需要予測やパーソナライズ、生成AIなどへ活用するためのIT基盤として利用できます。
主な領域: クラウド/AI/データ基盤
外食DX・AIソリューションを選ぶポイント
100のサービスを紹介しましたが、DXは「システムを入れること」自体が目的ではありません。
重要なのは、自社が抱えている課題を明確にしたうえで、その課題を解決できるサービスを選ぶことです。
例えば、ピークタイムの人手不足が課題なら、モバイルオーダー、セルフレジ、配膳ロボット、AI電話などが候補になります。
食材原価や廃棄ロスが課題なら、AI需要予測、自動発注、原価分析が有効です。
店長業務が多すぎる場合は、シフト管理、AI店長、店舗コミュニケーション、動画マニュアルなどが選択肢になります。
予約サイトへの依存や送客手数料が課題なら、自社予約、CRM、LINE、店舗アプリなどの重要性が高まります。
つまり、「何をDXするか」ではなく「どの経営課題を解決したいか」から逆算してサービスを選ぶことがポイントです。
外食DXは「個別最適」から「データ連携」へ
これからの外食DXでさらに重要になるのが、各サービスを単独で利用するのではなく、データをつなぐことです。
POSには「何が売れたか」、モバイルオーダーには「誰が何を注文したか」、予約システムには「誰がいつ来店するか」、勤怠システムには「何人で店舗を運営したか」、発注システムには「どれだけ食材を使ったか」というデータが蓄積されています。
これらを組み合わせれば、
「明日は何人来店するのか」
「どの商品が何食売れるのか」
「食材をどれだけ発注すべきか」
「スタッフを何人配置すべきか」
「どの顧客にどんな販促を行うべきか」
といった判断をAIが支援できるようになります。
外食DXは、単純な「紙からデジタルへ」という段階から、「店舗データをAIで経営に活用する」という次の段階へ進み始めています。
生成AI・AIエージェントが店長業務を変える
2026年に特に注目したいのが、生成AIやAIエージェントの店舗運営への導入です。
すでに飲食業界では、AIによる自動発注、売上予測、人員配置、電話受付などのサービスが登場しています。
さらに、USENの「USEN AI店長」、ClipLineの「ABILI AI」、アルファクス・フード・システムの「Timely生成AIシフト」など、AIが店長や本部スタッフの意思決定そのものを支援するサービスも登場しています。
今後は、
「昨日の売上が予算を下回った理由を教えて」
「明日の必要スタッフ数を計算して」
「発注量を調整して」
「口コミの低評価理由をまとめて」
「今月改善すべき店舗を教えて」
とAIへ尋ねれば、店舗データをもとに回答やアクションを提案する世界が現実になっていく可能性があります。
これまで店長がExcelや管理画面を確認しながら行っていた業務を、AIエージェントが代替する「AI店長」「AIスーパーバイザー」の領域は、今後の外食DXにおける重要テーマの一つになるでしょう。
外食DXの目的は「人を減らす」ことではない
DXやAIというと「省人化」が注目されがちですが、本来の目的は単純にスタッフ数を減らすことではありません。
電話対応、注文受付、配膳、発注、シフト作成、帳票記入など、機械やAIでもできる業務をテクノロジーに任せる。
そして、料理をつくる、お客様を見る、会話する、店舗を改善する、スタッフを育てるといった、人にしかできない仕事へ時間を振り向ける。
これが外食DXの重要な考え方です。
実際に、配膳ロボット、AI電話、モバイルオーダー、動画マニュアルなどの導入事例を見ると、単純な人員削減だけではなく、「接客時間を増やす」「教育に時間を使う」「店舗スタッフの負担を減らす」といった目的で活用されているケースが少なくありません。
まとめ
外食・飲食業界のDXは、POSレジや予約管理だけの時代から大きく変わりつつあります。
モバイルオーダー、AI需要予測、自動発注、AI電話、生成AI、配膳・調理ロボット、AIカメラ、シフト最適化、動画教育、CRM、データ分析など、店舗運営のほぼすべてがDXの対象になっています。
特に今後重要になるのは、それぞれのサービスを単独で導入するのではなく、「POS」「注文」「予約」「顧客」「発注」「原価」「人員」のデータをつなげることです。
店舗から生まれるデータをAIが分析し、発注、人員配置、販促、店舗改善などの意思決定を支援する。
外食DXは「業務効率化」から「AIを活用した店舗経営」へと進み始めています。
人手不足や原価高騰が続く外食業界において、DX・AIをいかに店舗運営へ組み込むかは、今後の競争力を左右する重要なテーマとなりそうです。