エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社は、資源循環フォーラム「Tsugu.(つぐ)」~モノを巡らせ、想いをつなぐ。~を2026年11月26日14時から17時30分まで開催する。会場はBlooming Camp(大阪市北区大深町、グラングリーン大阪 北館 JAM BASE 3階)で、Zoomによるオンライン配信も行う。参加費は無料だ。
会場の定員は70名(先着順・事前予約制)で、申込期間は2026年11月1日から23日までの23日間となる。会場は定員に達し次第締め切られる。
このフォーラムで押さえておきたいのが、協賛と登壇の構成だ。
協賛(共創パートナー)には株式会社髙島屋と株式会社阪急阪神百貨店が入る。登壇者には、髙島屋、阪急阪神百貨店、関西フードマーケットの実務担当者と学生が含まれる。
髙島屋と阪急阪神百貨店は、百貨店として競合する関係にある。関西の同じ商圏で売場を持ち、客も重なる部分がある。
資源循環の取り組みでは、この関係が変わる部分がある。回収した衣類や食品を再利用するには、一定の量が必要になる。1社で集める量では成立しない仕組みもあり、複数の事業者が関わることで規模が確保される形だ。
回収の仕組みそのものも、客にとっては店ごとに分かれていると使いにくい。どの店でも同じように持ち込める形であれば、利用も広がる構成になる。
競合する企業が同じ場で実務の内容を話す形は、個別の取り組みを共有することになる。売場での回収の方法や、集まったものの扱いといった実務は、通常は社内にとどまる部分だ。
名称の変更も見ておきたい。同社は2024年から毎年「資源循環シンポジウム」を開催してきた。今回が3回目で、名称と内容を「フォーラム(対話と共創の場)」に刷新している。前回は2025年12月の開催だった。
プログラムの時間配分に、この変更が表れている。オープニング・基調講演が14時から14時30分の30分、「想いをつなぐパネルトーク」が14時30分から15時30分の60分、共創アプローチと機運醸成が15時40分から16時50分の70分、交流会が17時から17時30分の30分だ。
講演が30分に対して、パネルトークと共創アプローチを合わせた130分が対話の時間にあたる。約4.3倍の配分になる。
シンポジウムという形式では、専門家が話す内容を聞く形が中心になる。参加者は情報を受け取る側に置かれる。
対話を中心にする形では、参加者が意見を出す場面が生じる。同じ3時間半の中で、聞く時間と話す時間の比重が変わる構成だ。
扱う範囲も広がっている。同社は、前回の食品中心の取り組みを衣料品にも広げているとしている。
H2Oグループは「食とわ」「大阪森の循環促進プロジェクト」「フクのツナギ箱」(衣類回収)「フードドライブ」などを展開している。食品と衣料品では、回収と再利用の条件が異なる部分がある。
食品は消費期限があり、保管の条件も限られる。衣料品は保管できる一方、サイズや状態の選別が必要になる。同じ資源循環という枠組みでも、扱う商材によって実務は変わる形だ。
焦点の置き方も示されている。同社は、物の回収や再利用の効率だけでなく、手放す人の想いや地域のつながりといった感情・関係性の循環に焦点を当てているとしている。
資源循環の取り組みでは、回収率や再利用率といった数値が指標になる。効率を上げる形であれば、集める量と再利用の割合が評価の対象になる。
手放す側の事情に目を向ける形は、別の軸になる。衣類を回収に出す客には、その品に対する経緯がある場合もある。売場で受け取る側が、その点をどう扱うかという話になる形だ。
参加の形式にも違いがある。会場参加とオンライン配信の両方が用意されるが、交流会(17時から17時30分)は会場参加者のみとなる。
オンラインであれば人数の制限がなく、遠方からも参加できる。一方で交流の場には入れない形だ。会場は70名に限られるが、登壇者や他の参加者と話す機会が残る構成になる。
登壇する専門家は、加藤佑氏(アーティクル株式会社 代表取締役)、平井巧氏(株式会社honshoku 代表取締役、一般社団法人フードサルベージ代表理事)、指出一正氏(株式会社ソトコト 代表取締役社長、『ソトコト』編集長)、石川雅紀氏(叡啓大学 副学長・特任教授、神戸大学 名誉教授)だ。
後援は大阪府とザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム、運営委託は株式会社ブロックスとなる。対象は資源循環、廃棄物削減、地域共創、サステナブルな暮らしに関心のある人としている。
同社のサステナビリティの重点テーマは「地域の絆」「子どもたちを育む」「地域の自然を守る」の3つだ。