株式会社信濃屋食品は、オリジナルワイン「鳥居平今村甲州ヌーヴォー 2026 SHINANOYA edition」を販売する。生産者は山梨県勝沼のシャトー勝沼で、ぶどうは甲州、ヴィンテージは2026年だ。

容量は750mL、アルコール度数は11%、価格は税抜1,990円(税込2,189円)になる。生産量は840本で、栓はスクリューキャップだ。販売は同社のWine ONLINE STOREで、商品ページが用意されている。

同社はこのワインを、その年の収穫の新鮮さを楽しむボージョレ・ヌーヴォーに対する日本の選択肢として位置づけている。日常の和食に合わせる想定も示されている。

シャトー勝沼は1877年に創業者の今村與三郎がワイン造りを始めたことに始まる。2026年で149年にあたる。ぶどうの栽培から醸造、販売までを手がける構成だ。商品名に入る「今村」は創業者の名にあたり、「鳥居平」は勝沼の畑の名になる。

この商品で押さえておきたいのが、販路の絞り方だ。同社は19の拠点を展開しており、内訳はスーパーマーケット4店、酒販店12店、コンセプトショップ1店、オンラインストア2店になる。実店舗は17拠点だが、このワインの販売として示されているのはWine ONLINE STOREのみだ。生産量840本を17の実店舗に配れば1店あたり約49.4本、19拠点で割れば約44.2本の計算になる。1店に50本程度を置く形では、売れる店と残る店の差が出れば在庫が偏る部分がある。少量の限定品を1か所に集める形であれば、在庫の管理も1本単位で把握できる構成だ。品切れの店と在庫の残る店が同時に生じる状況も避けられる形になる。

生産量840本という数字も規模を示している。750mLで840本であれば合計630リットルの計算だ。全量が売れた場合の売上は税込で約184万円、税抜で約167万円になる。小売の商品としては小さい規模で、ワインの限定品という性格が表れる構成だ。1本あたりの単価は税込で1mLあたり約2.92円、税抜で約2.65円になる。

価格の設定も検算できる。税抜1,990円に1.1を掛けると2,189.00円で端数が出ない。酒類は軽減税率の対象外で標準税率10%にあたり、10%の計算で端数が生じないのは税抜価格が10の倍数のときだ。1,990円は10の199倍で、税込も整数に収まる構成になる。税抜の段階で1,990円という2,000円を下回る価格を設定し、税込では2,189円になる形だ。

アルコール度数の低さも商材の性質と対応している。11%という数字は、一般的なワインの12%から14%に比べて低い水準だ。ヌーヴォーは発酵の期間が短い新酒にあたり、アルコールへの変換が進む前に仕上げる形になる。750mLに含まれるアルコールは82.5mLの計算だ。度数が低ければ食事と合わせやすい部分があり、日常の和食に合わせるという位置づけと対応する構成になる。

栓の選択も早飲みの性格を示している。スクリューキャップはコルクと違って熟成による変化を前提としない形で、開けてすぐ飲むワインに向く構成だ。開栓に器具が不要で、飲み切らない場合に再び閉められる部分もある。ヌーヴォーは長期の保存を前提としない商材で、スクリューキャップはこの性質と合う形になる。一方でコルクには格式を示す役割もある形で、ギフト用途では見え方が変わる部分がある。

ボージョレ・ヌーヴォーとの対比という位置づけも売場の時期と関わる。ボージョレ・ヌーヴォーは11月の第3木曜日が解禁日で、2026年は11月19日にあたる。この時期は酒販店や酒類の売場でヌーヴォーが前面に出る構成で、客の関心も新酒に向く形になる。同じ時期に国産の新酒を出す形であれば、その関心の中で選ばれる余地が生じる部分がある。価格の面でも、輸入のボージョレ・ヌーヴォーとの比較が成立する構成になる。

店舗の構成も事業の性格を示している。19拠点のうち酒販店が12店で約63.2%を占め、スーパーマーケットが4店、コンセプトショップが1店、オンラインストアが2店になる。酒類の販売が中心の構成で、ワインとウイスキーのオンラインストアを別に持つ形だ。生鮮食品と一般食品も扱う事業で、スーパーマーケットの4店がその役割にあたる部分がある。酒類の専門店を主体としながら食品小売も手がける構成になる。

同社の本社は東京都世田谷区代田、代表取締役社長は長井正志氏、資本金は2,000万円だ。リリース本文では1930年の創業とされ、会社概要には1951年3月の設立が記載されている。創業から法人としての設立までは21年の間隔になる。

出典:株式会社信濃屋食品 プレスリリース