イオン、日本航空(JAL)、ハマノ果香園、Beer the First、三菱UFJ銀行の5社は、2026年10月12日から「大分県産かぼすクラフトエール」を順次販売する。大分県産かぼすの果汁と、搾汁後に生じる果皮を使用した商品で、地域の未利用資源を活用するアップサイクル企画の第2弾となる。

商品は350ミリリットルの缶入りで、アルコール分は5%。参考小売価格は本体398円、税込437.80円となる。果汁を5%使用し、果皮は製造工程で仕込み量に対して約2%を使用する。販売会社はBeer the Firstが務める。

発売時は、大分県内の「イオン」「マックスバリュ」「トキハインダストリー」の店舗と、福岡県の「イオン福岡店」で取り扱う。その後、九州圏や全国のスーパーなどへの展開を予定している。九州地域での商品販売、売場展開、商品PRはイオン九州が担当する。

原料に用いるかぼすの果皮は、果汁の製造・加工過程で生じる副産物だ。かぼす特有の香りや風味が残る一方、すべてを有効活用することは難しく、さらなる用途の開拓が課題となっている。今回の商品では、その果皮をクラフトエールの副原料として使用する。

企画のきっかけは、三菱UFJ銀行が大分県との宇宙産業分野での協働を起点に、地域活性化について検討していたことにある。その中で、かぼすの生産・加工に携わるハマノ果香園と、搾汁過程で生じる果皮の新たな活用方法を検討し始めた。

その後、大分県と包括連携協定を結ぶイオンとJAL、未利用の食品資源を使ったクラフトビールづくりに取り組むBeer the Firstが参画した。第1弾の「和歌山県産有田みかんクラフトエール」で得た知見を生かし、大分県産かぼすを使う商品の企画・開発につなげた。

各社の役割は、イオンが全体企画や商品企画、販売施策、商品PRを担当する。JALは商品企画に協力し、商品と大分県の魅力を発信する。ハマノ果香園は果汁・果皮を提供し、原料面からの商品企画にも協力する。Beer the Firstは商品企画・開発や製造調整などを担い、三菱UFJ銀行は全体企画とプロジェクトの推進、関係者間の連携を担当する。

缶のラベルには、「別府地獄」や「別府タワー」のほか、大分空港の宇宙港としての活用を目指す「スペースポートおおいた」に着陸するスペースシャトルをイメージしたイラストを採用した。大分県の公式マスコット「めじろん」と、国東半島宇佐地域が認定を受けている世界農業遺産のロゴマークも配置している。

発売に先立つ9月28日には、国東市の協力のもと、立命館アジア太平洋大学の学生がハマノ果香園を訪問する予定だ。かぼすの収穫体験や、搾汁後の果皮の活用状況を視察する機会を設け、地域資源の有効活用について理解を深める取り組みも行う。