株式会社ファミリーマートは、料理研究家リュウジ氏監修の「リュウジの至高のレシピ」第3弾として9商品を2026年10月27日に発売した。全国約16,500店での展開で、シリーズの累計販売数は880万食を突破している。2024年に第1弾、2025年に第2弾を展開し、今回が過去最多の品目数となる。
商品は「ペッパーツナマヨネーズおむすび」が184円(税込198円)、「炙り豚生姜焼弁当」が647円(税込698円)、「ガリバタチキンパスタ」が554円(税込598円)、「レモン香るねぎ塩焼そば」が554円(税込598円)、「ニラだれ鶏」が323円(税込348円)、「辛旨チゲスープ」が434円(税込468円)、「ポテトサラダ」が184円(税込198円)、「リュウジの至高のレシピペペロンチーノ」が399円(税込430円)、「とろたま牛すきまん」が239円(税込258円)だ。とろたま牛すきまんのみ数量限定となる。
この展開で押さえておきたいのが、商品が売場をまたぐ構成だ。9商品は米飯が2点、麺が3点、惣菜が2点、スープが1点、中華まんが1点で、5つのカテゴリーに分かれる。おむすびと弁当は米飯の棚、パスタと焼そばとペペロンチーノは麺の棚、ニラだれ鶏とポテトサラダは惣菜の棚、中華まんは専用のケースに並ぶ形だ。
1つの企画の商品が店内の複数の売場に分散する形は、客との接点が増えることになる。1カテゴリーに集める形であれば、その棚を見る客にしか届かない。米飯、麺、惣菜、中華まんのそれぞれで目に入る形であれば、違う目的で来た客にも企画が伝わる構成だ。一方で、売場ごとに担当が分かれる店舗では、企画としての一体感を出す工程が増える部分もある。販促物を各売場に配置する形になり、棚の確保も複数箇所で必要になる。
初のパウチ惣菜が含まれる点も特徴になる。同社はこの第3弾で初めてパウチ惣菜をシリーズに加えたとしている。パウチの商品は常温や冷蔵で流通し、賞味期限が比較的長い形だ。弁当や惣菜のように当日で売り切る商材とは、売場での扱いが変わる構成になる。期限が長ければ、発注の幅も取りやすい部分がある。
価格の構成も見ておきたい。税抜では最も安い184円から最も高い647円までで、約3.52倍の差になる。平均は約390.9円で、9商品を合わせると3,518円だ。価格帯が広がる形は、客の予算に応じた選択肢を用意する構成になる。184円のおむすびやポテトサラダは買い足しの位置で、647円の弁当は食事そのものになる形だ。
同じ価格の商品が2組ある点も特徴だ。おむすびとポテトサラダが184円、パスタと焼そばが554円で揃う。カテゴリーが異なる商品で価格が一致する形であれば、客は中身で選ぶことになる。パスタと焼そばは同じ麺のカテゴリーで、同価格で並ぶ構成だ。両方を比べる客にとっては、価格以外の条件が判断になる形になる。
税込価格の処理も確認できる。9商品すべてで、税抜価格に1.08を掛けた金額の1円未満が切り捨てられている。184円は198.72円で198円、647円は698.76円で698円、399円は430.92円で430円という形だ。軽減税率が適用される商品であるため、8%で計算される構成になる。
監修する人物の規模も示されている。リュウジ氏は1986年千葉市生まれで、YouTubeチャンネルの登録者は560万人を超え、SNSを含む総フォロワーは1000万人を超える。動画の総再生回数は29億回とされる。登録者1人あたりでは約518回の再生にあたり、総フォロワーに対するYouTube登録者の割合は約56.0%だ。
シリーズの累計880万食という数字と比べると、規模の関係が見える。総フォロワー1000万人に対して880万食であれば、1人あたり0.88食の計算になる。フォロワーの全員が買う形ではないため、実際には一部の層が複数回買う構成と読める。2024年の第1弾から2026年の第3弾までは2年の期間だ。
品目数を増やす形も、シリーズの進め方と関わる。第1弾と第2弾を経て過去最多の9種類になる構成では、前の2回の結果が判断に入る部分がある。売れた商材のカテゴリーを広げる形であれば、品目の構成にも反映される形だ。麺が3点で最多という配分も、この判断と対応する可能性がある。
同社は2026年9月に創立45周年を迎えている。なお、画像はイメージで、地域により価格・発売日・仕様が異なる場合や、一部地域・店舗で取り扱いがない場合がある。