セーフィー株式会社

クラウド録画カメラで、店舗の「今」を遠隔から見える化

セーフィー株式会社は、クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie(セーフィー)」を開発・運営する企業です。2014年に設立され、東京都品川区に本社を構えています。同社が目指しているのは、カメラを単なる「防犯設備」にとどめず、現場の状況を可視化し、業務改善や生産性向上、マーケティングなどにも活用できる映像プラットフォームとして提供することです。

Safieの大きな特徴は、カメラで撮影した映像をクラウド上に録画し、インターネット環境があればPCやスマートフォンなどから確認できることです。店舗や施設にいる必要がなく、本部や外出先から複数拠点の状況を確認できるため、多店舗を運営する小売・外食企業にとって、店舗マネジメントを効率化する手段として活用できます。また、AIによる映像解析や各種業務システムとの連携などを組み合わせ、映像を店舗運営に活用できるデータへと発展させている点も特徴です。

代表的なプロダクトの一つが、エッジAIを活用できるクラウドカメラ「Safie One」です。通常の防犯用途に加え、AI-Appを利用することで、通過人数のカウントや特定エリアへの立ち入り検知などに対応。店舗への入店者数や売場の状況を把握したり、レジ前など特定エリアの状況を検知したりと、映像を店舗運営やマーケティングに活用することができます。
小売企業にとって特に注目される活用の一つが「遠隔臨店」です。従来、スーパーバイザーやエリアマネージャーが店舗の状況を確認するためには、実際に各店舗を訪問する必要がありました。しかしSafieを活用すれば、本部や別拠点から売場やレジ周辺などの状況を映像で確認できます。商品の陳列状況、レジの混雑、スタッフの配置、接客状況、売場オペレーションなどを遠隔から確認することで、店舗巡回に伴う移動時間を抑えながら複数店舗をマネジメントすることが可能になります。

さらに、セーフィーは小売向けに、レジ前の混雑状況の把握、入店者数や店前通行量の計測、顧客動線の分析、欠品への対応、売場レイアウト改善など、映像とAIを組み合わせた店舗DXを提案しています。POSデータだけでは把握しにくい「店舗で実際に何が起きているのか」を映像から捉えられることがポイントです。

実際に食品スーパーを展開する西鉄ストアでは、Safie Oneを活用して複数店舗の売場を遠隔から確認しています。大型店舗と小規模店舗を連携させるサテライト運営にSafieを活用し、惣菜の売れ行きや売場の状況などをリアルタイムで確認する仕組みを構築しています。
Safieは外食企業にとっても活用領域があります。飲食店では、防犯・安全管理だけでなく、本部からの店舗確認、接客品質のチェック、オペレーション改善、従業員教育などへの映像活用が考えられます。お好み焼きチェーン「千房」では、直営店舗にクラウドカメラを導入し、店舗内で発生した事案の確認・検証、遠隔臨店、現場の見える化、接客・接遇改善、業務改善、安全対策などに映像を利用しています。

店舗運営の観点では、映像と売上・来店・オペレーションの情報を組み合わせることで、数字だけでは見えにくい現場の背景を確認できるようになります。たとえば売上が伸びた時間帯に売場で何が起きていたのか、混雑時にスタッフがどのように動いていたのかといった状況を映像から振り返ることで、改善施策をより具体化できます。映像を現場確認のためだけでなく、店舗運営を学習するための情報として扱えることが、クラウドカメラ活用の広がりにつながっています。

セーフィー自身も、小売店舗における映像活用を、防犯や遠隔確認から、既存システムとのデータ連携、AIによる分析、省人化・無人化へと広げています。人手不足への対応や多店舗マネジメントの効率化が求められるなか、「現場を見るために人が移動する」という従来型の管理を変えられる点は、Safieが店舗ビジネスに提供する価値の一つです。
こうした事例から見えてくるのは、セーフィーが提供しているものが「クラウド型防犯カメラ」だけではないということです。防犯を入口としながら、遠隔臨店、店舗オペレーション改善、接客品質向上、顧客分析、AI活用、省人化まで用途を広げられるため、Safieは店舗の映像を「記録するもの」から「店舗経営に活用する情報」へ変えていくためのプラットフォームといえるでしょう。

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