ヤマダホールディングスは9月24日、中国の特定子会社「山田電機(瀋陽)商業有限公司」の全持分を譲渡したと発表した。譲渡価額は1億3,000万人民元。9月19日の取締役会で決議し、同日に契約を締結、9月20日に譲渡を実行した。

譲渡先は、中国・瀋陽市に本社を置く「古巷弐拾号景区游客服務(瀋陽)有限公司」。ヤマダホールディングスの出資比率は100%から0%となり、山田電機(瀋陽)商業有限公司は同社の特定子会社から外れる。

対象会社は2020年6月に店舗を完全閉店しており、その後は保有資産の処分方法を検討していた。今回は、主要事業に直接関わらない資産の売却の一環として実施した。同社資産の取得を検討していた中国国内企業と条件面で合意し、保有する全持分の譲渡を決めた。

ヤマダホールディングスによると、今回の譲渡により、中国市場で保有していたデンキセグメントの資産はすべて解消された。店舗の営業終了後に残っていた資産を、子会社の持分譲渡によって整理した形となる。同社は引き続き、経営資源の最適化と効率化を進めるとしている。

山田電機(瀋陽)商業有限公司は2008年11月に設立され、中国遼寧省瀋陽市瀋河区に所在する。事業内容は家電製品と日用品の小売販売で、資本金は2億100万米ドル。譲渡前はヤマダホールディングスが全額出資する連結子会社で、同社から2人が役員に就いていた。

発表された直近3年間の財務情報では、純資産は2023年12月期の2億3,000万人民元から、2024年12月期に1億9,700万人民元、2025年12月期に1億7,400万人民元へ減少した。総資産は同じ順に2億3,200万人民元、1億9,900万人民元、1億7,400万人民元だった。

売上高は3期とも12万人民元。営業損益と当期純損益は、2023年12月期と2024年12月期がそれぞれ3,300万人民元の赤字、2025年12月期がそれぞれ3,500万人民元の赤字となっている。

譲渡先の古巷弐拾号景区游客服務(瀋陽)有限公司は、ホテル・旅館や飲食店業を営む企業で、2023年9月に設立された。資本金は1,000万人民元。ヤマダホールディングスとの間に資本関係、人的関係、取引関係はなく、関連当事者にも該当しない。

譲渡価額の1億3,000万人民元は、開示資料に記載された2026年8月31日時点の参考為替レート、1人民元=23.79円で換算すると約30億9,270万円となる。

今回の譲渡による影響は、5月8日に公表した2027年3月期の業績予想には織り込んでいない。同社は税効果などにより、当期純利益への増益影響を見込む。9月24日の発表時点では影響額を精査中で、連結決算上の会計処理が確定し、業績予想の修正が必要と判明した場合は速やかに開示するとしている。

出典:株式会社ヤマダホールディングス 適時開示資料