アールグレイ専門店「&EARL GREY」を運営する株式会社キャセリンハウスは、2026年9月9日から15日まで、香川県高松市の高松三越新館5階で開催される「神戸スタイル&全国うまいものフェア」に出店する。ソフトクリームとバター餅を期間限定で販売する。

同社の本店は兵庫県神戸市中央区にあり、今回の催事は「神戸スタイル」を冠したフェアだ。地域の名前を掲げた催事に、その地に本店を構えるブランドが出るという構成になる。催事を企画する側から見れば、テーマに沿った出店者を集めることが企画の説得力につながる。出る側から見れば、地域性が明確な催事は自社の背景を伝えやすい場になる。

今回の目玉として紹介されているのが、2026年の新作「キャラメルミルクティー」だ。価格は税込660円。力強いコクと芳醇な香りを持つアッサム茶葉を贅沢に使用し、紅茶の存在感をしっかり感じられるミルクティーソフトに仕上げたうえで、ほろ苦いビターキャラメルを重ねた。甘酸っぱいアプリコットメレンゲを添えて提供する。

同社の看板商品である「アールグレイリッチミルク」も並ぶ。こちらも税込660円で、繊細な紅茶の香りを表現するために通常の数十倍の茶葉を使用し、抽出した濃縮紅茶液をその場で仕上げる。全国の催事で毎回行列ができる人気商品としており、フランボワーズのメレンゲを添える。

ソフトクリームの2品はいずれも、常設店舗では大丸梅田店のみの取り扱いで、神戸本店では販売していない。常設の店舗数を絞りながら、全国の催事で商品を届けるという販路の作り方が読み取れる。

もう1つの商品が「バター餅」だ。中国・上海が発祥で「上海バター餅」と呼ばれ、2025年末頃から韓国・ソウルのカフェを中心に登場し、2026年に入るとSNSを通じて広がって韓国で話題になったという。

原料には北海道産バターと佐賀県産の「ひよくもち粉」を使用し、オーブンで焼き上げることで外はカリッと中はもちもちの食感に仕上げた。決め手となるひよくもち粉は昔ながらの胴づき製法で作られ、同店で使う国産小麦の約7倍以上という高価な原料だとしている。

今回のフェアでは、プレーン、アールグレイ、新作の黒糖、おつまみにもなるチーズの4種を販売する。プレーンとアールグレイは税込324円だ。

催事の運営という観点で興味深いのは、同社が9月9日から15日までを高松、9月10日から16日までを東京の松坂屋上野店と、ほぼ同じ期間に2会場へ出店している点である。ソフトクリームはその場で仕上げる商品のため、機材と人員を各会場に配置する必要がある。複数会場を並行して回せる体制を持っていることが分かる。

また、投入する商品は会場ごとに変えている。高松には新作のキャラメルミルクティーを、上野にはヨーグルト系の2品を出すという構成だ。看板商品とバター餅は共通で、そこに会場ごとの目玉を1つ加える形になっている。同じ商品を全会場で出すより、それぞれの会場での話題づくりがしやすくなる。