株式会社ジャヴァコーポレーションが運営するレディースブランド「Viaggio Blu」は、2026年9月9日から20日まで、オータムフェアを開催する。期間中に税込55,000円以上を購入した来店客に対し、数量限定で着る化粧品「スキネア」のキャミソールをプレゼントする。

アパレルの販促という観点で押さえておきたいのが、購入金額の設定だ。今回のフェアで紹介されている秋のコレクションを見ると、カーディガンが35,200円、スカートが37,400円、ジャケットが49,500円、ワンピースが57,200円といった価格帯になっている。55,000円という条件は、単品では届かないものが多く、2点を組み合わせれば超えるという水準にあたる。1点買いで終わらせず、コーディネート単位での購入を促す設計といえる。

ノベルティの選び方にも意図が読み取れる。着ることで肌を保湿する「着る化粧品」というキャミソールは、同ブランドの商品と一緒に使えるインナーであり、袋物や小物と違って着用の機会が生まれる。ノベルティを実際に使ってもらえれば、ブランドとの接点が買い物の後も続く。数量限定という条件も、早い時期の来店を促す要素になっている。

コレクション自体の打ち出しは、オリジナルプリントを軸にしている。2026年のオータムコレクションは「Dahlia in full bloom」と題し、夏から秋にかけて咲くダリアを大輪から小輪までさまざまな表情で描いたオリジナルプリントシリーズだ。ピンクの濃淡が織りなす華やかさと、季節の移ろいを感じさせる深みのあるカラーで、装いをエレガントに彩るとしている。

この「オリジナルプリント」という要素は、同ブランドの強みとして位置づけられているものだ。京都のアトリエ画家と手がけるプリント生地は絵画のように美しく、毎シーズン好評を得ているという。他社と同じ生地を使わないことは、価格競争から距離を置く手段でもある。素材やデザインで違いを示せれば、値引きに頼らない売り方が成立しやすくなる。

ビアッジョブルーは、イタリア語で「青い旅」を意味するブランド名で、1990年に神戸で旅をテーマに創立された。当初から一貫して海外のラグジュアリーブランドのような高品質素材やデザインにこだわってきたという。すべてのパターンメイキングは熟練した専属のパタンナーが手掛けており、ストレスのない着用感と美しい姿勢へ導く「美シルエット」を追求しているとした。

季節フェアという形式は、アパレルの販促としては定番だ。ただ、その中身をどう組むかで結果は変わる。今回のように、購入金額の条件、ノベルティの内容、新作コレクションの投入を同じ期間に重ねることで、来店から購入までの流れを作っている。12日間という会期に土日が2回入る構成も、来店の機会を確保するうえで標準的な設計といえる。

同社は、ロートレアモン、ドロワット ロートレアモン、ラ・エフ、メイソングレイ、ビアッジョブルー、クイーンズコート、ケティー、ビッキーの各ブランドを展開している。