京王グループで生活雑貨を販売する株式会社京王アートマンは、聖蹟桜ヶ丘店の「ご当地食品コーナー」を対象に、京王ポイントを通常の5倍付与する企画を2026年9月16日から9月27日まで実施する。取り扱い場所は同店5階のキッチン用品売場だ。

売場の視点で興味深いのは、この企画の前提にある売場構成である。生活雑貨の専門店が、キッチン用品売場の一角にご当地食品のコーナーを設けているという形だ。

雑貨店にとって食品は、本来の主力とは異なるカテゴリーになる。それでもキッチン用品の売場に置くという判断には、動線としての整合がある。調理器具や食器を見に来た人は、食に関心のある層だ。そこに調味料や地域の加工品が並べば、関連購買が起きる余地がある。

食品を扱うことには利点もある。雑貨は買い替えの頻度が低く、来店の間隔が空きやすい。一方で食品は消費されてなくなるため、再来店の理由になりうる。単価は低いが、回転で補える商材といえる。

販促の手段としてポイントを使っている点も押さえておきたい。値引きではなく、通常の5倍という倍率で付与する形だ。

値引きは売価そのものを下げるため、粗利に直接響く。一方でポイントは、次回の買い物で使われて初めて原資が動く。しかも使う場所はグループ内の店舗になるため、支出がグループの外へ流れない。加えて、付与されたポイントを使うためにもう一度来店するという流れも生まれる。

倍率の見せ方も分かりやすい。5倍という表現は、実際の還元率よりも大きく感じられる。通常の付与率が1%であれば5%にあたるが、数字の印象としては強い。ポイント制度を持つ事業者が使いやすい販促手法といえる。

期間は12日間で、土日が2回入る構成だ。対象は聖蹟桜ヶ丘店のみで、一部対象外の商品と、店内の別ブランドは対象外となる。