ホームセンター「コメリパワー」「コメリハード&グリーン」を展開する株式会社コメリは、アウトドアブランドを中心とした2026年秋冬の新商品を紹介する「秋冬新商品体験会2026」を、2026年8月28日に秋葉原のコメリ東京情報センターで開催した。

来場者は合計で約90名。アパレル用品「SOLVIC」、ワーキングウェア「valborder」を中心に、アウトドアブランド「Natural Season」、カー用品「CRUZARD」などの秋冬新商品を約60点、合計で約160点展示し、実際に商品の使用感を体感できる場とした。展示した新商品は、8月以降に店舗と一部ECサイトで順次販売を開始している。

技術面の目玉として紹介されたのが「インサレーションシリーズ」だ。従来の防寒着のように中綿のボリュームを増やして温めるのではなく、高性能な断熱シートを採用することで、薄さと軽さを保ったまま防寒性能を発揮するという。会場では氷を乗せた発熱プレートを用いた実験を行い、断熱シートによって氷が溶けない効果を実証した。この高性能シートは、アウターだけでなく防寒シューズやグローブなど幅広いラインアップに搭載されている。

見せ方として参考になるのが、この実演の部分だろう。防寒性能は言葉で説明しても伝わりにくく、着てすぐに分かるものでもない。氷が溶けるかどうかという視覚的に判断できる形にすることで、その場で理解できる説明に置き換えている。店頭で同じ規模の実験は難しくても、比較して見せるという発想は売場でも応用が利く。

来場者から特に好評だった商品も紹介されている。1つ目が「CRUZARD 洗車エプロン」で、税込1,980円。表面はマイクロファイバー素材でクロスやスポンジを収納できるポケット付き、裏面は服が濡れにくい防水仕様でスマートフォン用の携帯ポケットも備える。洗車時の着替えが不要になる点や、市場に安価な商品がなかったという声が寄せられた。

2つ目が「ナチュラルシーズン フード付きアウトドアブランケット」で、税込2,980円、9月下旬発売予定。焚き火の火の粉に強い防炎加工の表地、アルミ蒸着シートによる防風保温の中材、吸湿発熱生地の裏地という3層保温構造で、フード付きにより頭から体まで防寒できる。

3つ目が「SOLVIC ヒールサポート リカバリーウェア」で、税込1,980円、10月下旬発売予定。特殊な鉱石が遠赤外線を吸収・輻射することで血行を促進するとされ、寝返りを妨げない立体パターン、背中が出にくいロング丈、横向き寝を想定した縫い目配置などを備える。上下セットで4,000円以下という価格に対して、流行の疲労回復ウェアを低価格で試せるという反応があった。

この3品に共通するのは、機能を絞り込んだうえで価格を抑えているという点だ。リカバリーウェアのように専門ブランドが数万円で展開する領域に、1,980円で入るという構成になっている。プライベートブランドを持つ小売にとって、既存カテゴリーの価格帯を崩して参入するという考え方は検討の材料になる。

このほか、ソロキャンプ向けの「卓上キューブコンロ」、取り外せるカバー付きの「モコフワカバー付きリラックスラウンドチェア」、窓ガラスの拭き跡が残らない「純水クリーナー」、絞りやすくなった「片面デカスギクロス」なども展示された。

体験会という手法自体も、押さえておきたいところだ。メディアやインフルエンサーを集めて実物に触れてもらい、その反応を後日リリースとして発信する。約90名という規模は大がかりではないが、商品ごとの具体的なコメントが集まれば、販促の材料になる。発売前の商品を含めて展示している点からも、シーズンの立ち上がりに向けた露出づくりという狙いが見える。

なお同社は、プロ向けからホームオーナー向けまで、資材・建材、金物・工具、園芸・農業用品を中心とした品揃えでチェーンを展開しており、店舗数は2026年8月31日時点で1,235店舗となっている。