株式会社ファミリーマートは、2026年9月に創立45周年を迎え、45年の歴史上で最多となる全18種類のコラボレーション商品を揃えた「ファミマとコラボ祭」を9月1日から全国約16,500店で開催している。発売開始から5日間で対象商品の累計販売数が450万食を突破したと9月7日に発表した。
9月1日に発売した全11種類のコラボ商品が、この450万食を構成する。なかでも手作りデザートとフライドチキンのカテゴリでは、売上数量が前年比110%超えを記録したという。カテゴリ単位で前年を1割上回る動きが出ている点は、コラボ企画が単品の話題づくりにとどまらず、売場全体を押し上げたことを示している。
9月8日からはラインアップを拡充し、第2弾として7商品が加わった。チルド商品ならではの生麺でペヤングを表現した「生ペヤングソースやきそば」が税込460円、味ぽんの酸味で肉の旨味を引き立てる「ファミから(味ぽん味)」が税込118円、カルピスを使ったクリームとホイップをサンドした「白生コッペパン(カルピス ダブルクリーム)」が税込158円などが並ぶ。
このほか、メロンパン風味のチョコにバタークッキーとザラメを入れた「チロルチョコ(ファミマ・ザ・メロンパン風味)」が税込151円、森永製菓のケーキシロップを使った「冷やして食べる ふんわりホットケーキ風サンド」が税込278円、「世にもおいしいチョコブラウニーアイスバー」が税込258円、そして「ポテサラ わさビーフ味」が税込198円で登場した。
このポテサラは、事前のアンケートで注目を集めた商品だ。商品発売前のメディア発表会で、参加したメディア関係者とコラボ先のブランド担当者計64名を対象に調査を実施したところ、最も意外だと感じた商品として23.4%の支持を集めて1位となった。ジャガイモつながりという着眼点への驚きや、菓子の枠を超えた商品という意外性が評価されたという。山芳製菓にとっては、市販のポテトサラダ商品との初のコラボレーションになる。
同じ調査では、試食後にファミリーマートでしか味わえないレアな商品として「エバラ監修 ファミチキ(焼肉のたれ味)」が62.2%を集め、定番化してほしい商品として「ファミから(味ぽん味)」が50%で1位になった。
アンケートの取り方にも工夫が見える。試食前と試食後で設問を分け、試食前は意外性、試食後は味の評価や定番化への期待を聞いている。商品を出す前の話題性と、食べた後の満足度を切り分けて把握する形だ。対象がメディア関係者とブランド担当者の64名という限られた母集団のため、一般消費者の反応とは異なる可能性はあるが、発売前に打ち出す材料としては機能している。
売場の視点で見ると、この企画には学べる構造がいくつかある。1つは、18種類を一度に出すのではなく、週ごとに分けて投入している点だ。9月1日に11種、9月8日に7種と分けることで、企画期間中に売場を更新する機会を確保している。話題を1回で消費せず、2度目の来店動機を作る設計といえる。
もう1つが、コラボ先の広がりだ。調味料、カップ麺、菓子、飲料、チョコレート、外食店と、カテゴリをまたいで組んでいる。結果として、おにぎり、パン、惣菜、デザート、アイス、フライドチキンと、店内のほぼ全ての売場に企画商品が並ぶ形になった。企画の看板が1つあれば、複数の売場を横断して打ち出せる。
コラボ元のブランドにとっても、この形は利点がある。自社の商品を売るのではなく、味の記憶を貸す形で全国約16,500店の売場に名前が並ぶ。菓子メーカーが惣菜として、調味料メーカーがフライドチキンとして登場するなど、普段は接点のない売場に露出できる点は、単独の販促では得にくい効果といえる。
なお9月7日18時から9月14日23時59分まで、公式Xアカウントをフォローしたうえで対象ポストをリポストすると、コラボ限定キーホルダーが抽選で10名に当たるキャンペーンも実施されている。TVCMに出演中の八木莉可子氏がコラボ商品の元ネタを当てる企画の未公開映像も公開された。