株式会社アトレは、株式会社宝島社が発行するファッション・ライフスタイル誌『リンネル』とコラボレーションしたオータムプロモーションを、2026年9月18日から11月5日まで実施する。対象はアトレ恵比寿、アトレ吉祥寺、アトレ品川、アトレ川崎、アトレヴィ三鷹など20館だ。

駅ビルの販促という観点で見ると、この企画には2つの特徴がある。雑誌との協業という形式と、20館を同じ企画で束ねる構造だ。

雑誌と組む利点は、世界観をそのまま借りられる点にある。同誌は2010年の創刊で、日々の暮らしを大事にしたいと考える層に支持されてきた。読者層は10代から60代までと幅広い。商業施設が独自に秋のテーマを立てるより、すでに読者との関係ができているメディアの文脈を使う方が、伝わり方が早い。

具体的な施策は、購入金額別に階層化されている。最も間口が広いのが、税込1,500円以上の購入でもらえるステッカーだ。1会計につき1枚、全4種のランダム配布となる。書店では、同社の商品を買った人にオリジナルのしおりが配られる。

10月9日からは別のステッカー企画も始まる。こちらはさつまいも、くり、かぼちゃにまつわる対象商品を買った人が対象だ。特定の食材に絞った条件を設けることで、秋の味覚を扱う店舗への送客を狙っている。館内の食品売場と連動した設計といえる。

施策の時期をずらしている点も押さえておきたい。9月18日から始まる企画と、10月9日から始まる企画を分けることで、7週間という長い会期のなかに2回の立ち上がりを作れる。会期が長いほど中だるみは起きやすいため、途中で新しい企画を投入する必要がある。

イベント面では、館内を回って4つのスタンプを集めるラリーが用意される。先着でアクリルキーホルダーが配られ、開催館にはフォトブースも設置される。このほか占いのワークショップや、雑誌の連載を持つ作家のサイン会も実施される。サイン会は税込5,000円以上のレシート提示が参加条件で、単価の高い購入を促す形だ。

キャラクターを使っている点も、この企画の要素になっている。同誌で人気の2つのキャラクターが今回初めて共演し、アトレ限定デザインで展開される。パネル展示、ステッカー、キーホルダー、フォトブースと、複数の接点で登場する構成だ。

公式LINEの友だち全員に壁紙を配る施策も含まれている。トーク画面にキーワードを入力すると受け取れる形で、購入を条件としないため、会員基盤を広げる目的が読み取れる。

アトレ恵比寿では、限定のメインビジュアルとトークショーも実施される。20館共通の企画を土台にしつつ、旗艦館では独自の上乗せを行うという二層構造になっている。