株式会社大創産業は、公式ファンコミュニティ「DAISOの輪」において、「親子で英語を楽しむ!HALLOWEENキッズパーティー」を2026年10月17日に東京本部で開催する。小学1年生から4年生の親子10組を募集し、申し込みの受け付けは9月14日から9月27日まで。参加費は無料だ。

小売のファンコミュニティ運営という観点で、この企画には押さえておきたい点がいくつかある。

まず、企画の出どころである。同社によると、これはコミュニティのファンがファンのために考えて開催する初のイベントだという。コミュニティ内には、同社の知育教材である「かずカード」を使った英語学習法を発信している集まりがあり、その発案に同社が共鳴して実現した。

企業が企画してファンを集めるのではなく、ファン側の活動を企業が形にするという構図だ。同社はこれを共創と呼んでいる。商品の使い方を自発的に発信している層がいれば、その知見はそのまま企画の中身になる。運営側が題材を考える必要がない。

次に、規模の設定である。10組、およそ20人という定員は、小売のイベントとしてはかなり小さい。会場も店舗ではなく東京本部だ。

大人数を集めて話題を作るのではなく、限られた人数と深く向き合う形になっている。コミュニティ運営の文脈では、この規模感は理にかなっている。参加者一人ひとりとの関係を作ることが目的であれば、人数を増やすほど効果は薄れる。

3つ目が、応募の条件だ。参加にはコミュニティへの会員登録が必要で、さらに当日の写真撮影と、コミュニティサイト内のレポートへの掲載、公式メディアへの掲載、メディア取材への対応に同意することが求められる。

つまり、イベント自体が後の発信素材になることを前提にしている。10組という小規模でも、そこで生まれた様子がコンテンツとしてコミュニティ全体に届けば、参加していない会員にも波及する。会員登録を条件にすることで、コミュニティへの流入も見込める。

プログラムの中身も、自社商品を軸にしている。前半は「かずカード」を使い、数を読む、イラストを数えるといった形でゲーム感覚で英語に触れる。後半はハロウィンリースを制作する。いずれも同社で扱う商品を使った内容だ。

自社商品の新しい使い方を、ユーザー自身が見つけて広めているという状況は、扱う側にとって貴重な情報でもある。知育教材として売られているカードが英語学習に使われているという発見は、売場での提案にも転用できる。

同社は今後もコミュニティを通じてファンとの対話を深め、共に新しい価値を創り出す取り組みを進めるとしている。