株式会社ローソンは、YouTuber「きまぐれクック」が監修した魚介を使った商品など12品を発売する。対象は全国のローソン約14,000店(2026年9月末時点)で、ナチュラルローソンとローソンストア100は除く。

この企画で押さえておきたいのが、発売日を3回に分けている点だ。10月19日に5品、10月20日に3品、10月27日に4品を投入する。

分け方を見ると、商品のカテゴリーと価格帯が日付ごとに揃っている。10月19日発売の5品はいずれも調理済みの主食や惣菜で、「蟹味噌香る!あんかけ炒飯」が754円、「エビフライ卵とじ丼」が797円、「生パスタ 濃厚カニクリーム」が745円、「魚介の旨味が決め手!ブイヤベーススープ」が419円、「まぐろユッケ風サラダ」が397円となる。5品の平均は約622円だ。

10月20日発売の3品は軽食にあたる。「小海老ごはんの海老マヨネーズ」が322円、「手巻寿司 ごろっとまぐろのねぎとろ」が289円、「青いホイップのフルーツサンド」が430円で、平均は約347円となる。

10月27日発売の4品は加工食品と菓子だ。「お好み焼 カンジャンケジャン風ソース」(冷凍食品)が416円、「日清食品 きまぐれクック監修 鯛だし醤油らぁ麺」が288円、「カルビーポテトチップス カンジャンケジャン味」と「カルビーポテトチップス ヤンニョムケジャンマヨ味」が各208円で、平均は280円となる。価格はいずれも税込だ。

発売日が後になるほど平均の単価が下がる構成になる。最初に単価の高い弁当や麺を出し、次に軽食、最後に常温や冷凍の加工食品という順だ。

この配分は、売場の扱いとも関わってくる。調理済みの主食と惣菜は日配の棚に入り、消費期限も短い。軽食も同じ日配の区分だが、価格帯は下がる。加工食品と菓子は常温や冷凍の棚で、期限も長い。カテゴリーごとに発注と陳列の管理が分かれるため、日付をずらせば切り替えの作業も分散する。

テーマの統一も見ておきたい。カニを使った商品が3品(炒飯、生パスタ、お好み焼のケジャン風)、エビを使った商品が2品(エビフライ卵とじ丼、小海老ごはんの海老マヨネーズ)、まぐろを使った商品が2品(手巻寿司、まぐろユッケ風サラダ)並ぶ。

魚介に絞った構成は、監修者の性格と合っている。きまぐれクックは魚介を扱う動画で知られる発信者にあたる。扱う素材の範囲が明確であれば、監修した商品の内容も揃う。幅広いジャンルを監修する場合と違い、何が売りなのかが伝わりやすい構成だ。

韓国料理の「カンジャンケジャン」を使った商品が3品あることも特徴になる。ワタリガニを醤油だれに漬けた料理の味を、お好み焼とポテトチップス2種で再現している。

1つの料理の味を複数のカテゴリーに展開する形は、売場をまたいだ打ち出しになる。冷凍食品の棚とスナック菓子の棚にそれぞれ置かれるため、別の場所で同じ味に出会う構成だ。ポテトチップス2種は「カンジャンケジャン味」と「ヤンニョムケジャンマヨ味」で、同じケジャンを軸に味付けを変えている。

メーカーとの協働も含まれる。12品のうち3品は日清食品とカルビーの商品で、即席麺とポテトチップスが該当する。自社で製造する弁当や惣菜とは別に、メーカーの製造ラインを使う形だ。スナック菓子や即席麺を自社で作るのは難しいため、既存のメーカーと組むことで扱えるカテゴリーが広がる。

実績としては、今年9月に「月見」をテーマにした19品を発売し、累計で約990万食を販売したとしている。19品で990万食のため、1品あたり約52万食の計算だ。約14,000店で割ると、1店舗あたり約707食となる。

テーマを決めて複数品を同時に出す手法は、同社が繰り返してきた形になる。9月の「月見」が19品、今回が12品で、品数は変わるが構成は同じだ。1つのテーマで棚全体を押し出せば、売場としてのまとまりも作れる。

同社は、素材のおいしさ、専門店の味、季節感を気軽に楽しめる商品の開発を進めているとしている。

出典:株式会社ローソン ニュースリリース