JR西日本SC開発株式会社は、「つないでつくる、わたしのクリスマス〜世界にひとつのリースづくり〜」を2026年11月28日に天王寺ミオ12Fのミオホール(大阪市天王寺区悲田院町10-39)で開催する。第1部が11時から12時30分、第2部が15時から16時30分の二部制で、事前応募制だ。
天王寺ミオのZ世代社員が運営するプロジェクト「ヒミツキチ」と、YKK株式会社のコミュニティ「つなぐくらぶby YKK」によるコラボ企画の第2弾となる。
この企画で押さえておきたいのが、対象を世代で限定している点だ。参加できるのはZ世代(1996年から2012年生まれ)で、2026年の時点では14歳から30歳にあたる。
商業施設のイベントで年齢を区切る形は、通常の催しとは異なる。多くの企画は誰でも参加できる形を取り、客層を広く受け入れる構成になる。世代を限る形であれば、参加できる人数は減る一方、集まる層は揃う。
この設定は「ヒミツキチ」の性質と対応している。Z世代同士が出会い、つながれる限定コミュニティとして運営されているため、幅広い年齢が混ざれば同世代の交流という目的から外れる。参加の条件として世代を置く構成は、場の性格を保つためのものと読める。
運営の体制も特徴にあたる。Z世代の社員が運営するプロジェクトという構成だ。
企業の企画は通常、マーケティングや販促の部門が設計する。対象となる世代を外から分析して組み立てる形になる。対象と同じ世代の社員が運営に関わる形であれば、その世代の感覚が内側から入ることになる。何が受け入れられるかの判断も、分析ではなく自身の経験を踏まえたものになる。
参加費は無料だが、ミオクラブ会員登録とヒミツキチ会員登録が必要だ。
参加費を取らない代わりに会員登録を条件に置く構成は、販促としての設計にあたる。料金を集める形であれば収入になるが、人数は限られる。登録を条件にすれば、参加した人数がそのまま会員の数になる。2つの登録を求める形は、館の会員とコミュニティの会員の両方を増やす構成だ。
制作の内容も見ておきたい。役目を終えたクライミングロープをアップサイクルし、オリジナルのクリスマスリースを作る。装飾にはYKKのファスナーを使う。
クライミングロープを素材に選ぶ点は、廃棄されるものの性質と関わってくる。ロープは強度が落ちれば本来の用途には使えなくなる一方、素材としては丈夫で色も残っている。リースの土台として使えば、形を作る素材になる。
YKKのファスナーを装飾に使う構成も、本来の用途とは別になる。ファスナーは開閉のための機能部品にあたるが、装飾として使えば見た目の要素として働く。ファスナーを作る企業がコミュニティを運営し、その製品を別の使い方で提供する形だ。
参加者は好きなチャームや思い出の品を持参し、自分だけの物語をリースに込める。既製品ではなく、手を加えた一点ものを作ることがテーマとしている。
持ち物を持参させる構成は、作品に個人の要素を入れる形になる。用意された材料だけで作れば、できあがるものは似通ってくる。自分の持ち物が入れば、同じ材料を使っても別のものになる。持ち帰った後も、自分の品が組み込まれた作品として残る。
二部制にしている点は、受け入れる人数と運営の両面に関わる。1回で全員を受け入れる形であれば、会場の広さと指導できる人数が上限になる。2回に分ければ同じ体制で倍の人数に対応できる。11時と15時という時間の設定も、午前と午後で参加しやすい時間が分かれる層に対応する形だ。
「つなぐくらぶby YKK」は、一般消費者と双方向に語り合える場として生まれたコミュニティだ。天王寺ミオは、JR天王寺駅周辺のまちづくりと活性化への貢献を掲げている。