ENGAWA株式会社は、京都駅直結の商業施設「京都ポルタ」B1F西エリアで「おもてなしセレクション POP UP STORE」を2026年10月15日から10月28日までの14日間開催している。営業時間は11時から20時30分までで、最終日の10月28日は17時に終了する。

出展は受賞10ブランドで、約90商品が並ぶ。日本9都府県のブランドが参加する。テーマは「海外目線で選ばれた、日本のホンモノを京都で発信」だ。

このポップアップで押さえておきたいのが、商品を選んだ基準だ。

「おもてなしセレクション」は2015年に創設されたアワードで、海外流通の有識者による現物審査で認定している。審査する側が海外の流通に関わる人であるため、選ばれる基準は国内の市場で売れるかどうかとは異なる形になる。

国内向けの商品選定では、日本の客の生活や用途を前提に判断することになる。海外の流通から見た場合は、日本らしさがどう伝わるか、その国の使い方に合うかという観点が入る。同じ商品でも、評価される理由が変わる。

この基準で選ばれた商品を国内の売場に置く構成は、通常とは逆の流れになる。国内で売れたものを海外に出す形ではなく、海外の目で選ばれたものを国内で売る形だ。

会場の立地は、この構成と対応している。京都ポルタはJR・近鉄・地下鉄の京都駅に直結し、約220店舗が入る施設だ。2023年3月に2施設が統合して現在の形になった。

京都駅という場所は、観光で訪れる客と通勤で通る客が混在する。海外からの観光客も通る動線にあたる。海外の目線で選ばれた商品を、海外の客も通る場所で売る形になる。

一方で、国内の客から見れば、海外で評価された日本の商品という文脈で並ぶことになる。同じ商品に対して、客層によって異なる見方が成立する構成だ。

商品の構成も見ておきたい。カテゴリーは3つに分かれる。伝統工芸・和の暮らし道具が霜旦舎 定右衛門商店、三愛、HIMAWARIDOU、スタイレムの4社、香り・コスメ・セルフケアが東洋化学、金熊香水(ピノーレ)、aretisme、ファミリー企画の4社、ウェルネス・健康がマクロビオティック酵素、GETA LABO(バランステック京都)の2社だ。

注目商品として挙げられているのは4点だ。

「着物トレー・銘仙トレー」(2025年最高金賞)は、アンティーク着物の生地を樹脂と合わせたトレーで、耐熱110℃とされる。着物の生地という素材を、日常で使う道具に転用した形だ。

「smachi」(2025年金賞)は吸水加工と抗菌防臭加工を施したハンカチで、会場では西陣織の帯柄をあしらったコラボモデルも販売する。会場限定の商品を用意する形になる。

「金熊香水 JAPAN COLLECTION」(2025年金賞)は浮世絵に着想を得た香りのシリーズで、山梨県北杜市の工房で調香されている。「GETA LABO PREMIUM CARE」(2023年受賞)は京都の職人が染めた鼻緒の一本歯下駄で、足半タイプだ。

受賞の年が混在している点も特徴になる。2025年の受賞品と2023年の受賞品が同じ売場に並ぶ。アワードの受賞を一度の告知で終わらせず、過去の受賞商品も販路の対象として扱う形だ。

同アワードでは、受賞事業者にENGAWA ASAKUSAでの販売やポップアップなどの販路支援がある。認定を出すだけであれば、商品に受賞の表示が付くにとどまる。売る場所を用意する形であれば、実際の販売につながる。

商業施設の側から見ると、この構成は商品を集める手間に関わってくる。1区画に10ブランド・90商品を並べる場合、館が個別に声をかけて集める形では交渉の件数が増える。アワードの受賞品という括りがあれば、主催する側が取りまとめる形になる。

1ブランドあたりでは約9商品という計算になる。単独のブランドで区画を埋めるには品数が足りない場合でも、複数を集めれば売場として成立する。期間を14日間に限る形であれば、定着するかどうかを試す場にもなる。

同アワードは2026年度第2期の受賞発表を12月に、2027年度第1期の募集を2027年1月開始の予定としている。

ENGAWAは東京都港区六本木に本社を置く東証グロース上場企業だ。

出典:ENGAWA株式会社 プレスリリース