株式会社髙島屋は、横浜髙島屋8階催会場で「LOVE YOKOHAMA LOVE KANAGAWA〜秋の江ノ電物語〜」を2026年10月29日から11月3日まで開催する。連日午後7時まで、最終日は午後5時に閉場する。江ノ電沿線と湘南エリアの魅力を伝える初開催の催事だ。
背景として挙げられているのが、リクルートの「SUUMO住み続けたい街ランキング 首都圏版」(2026年9月発表)で鵠沼が初めて首位になったことだ。江ノ電沿線で湘南のサーフカルチャーの中心地でもある鵠沼など湘南エリアは、自然と利便性を兼ね備えた街として注目されているとしている。
この催事で押さえておきたいのが、出店者を駅ごとに並べている点だ。
区分は3つで、鎌倉エリア、長谷〜七里ヶ浜エリア、腰越〜藤沢エリアとなる。それぞれの出店者には最寄り駅が示されており、鎌倉駅、七里ヶ浜駅、極楽寺駅、長谷駅、江ノ島駅、腰越駅という形で並ぶ。
物産展の構成では、品目で分ける形が一般的にあたる。食品、菓子、雑貨といった区分であれば、客は買いたいものの種類から探せる。
駅で分ける形では、並び方が地理の順序になる。鎌倉から藤沢へと向かう沿線の順に出店者が置かれるため、会場を歩くと沿線を辿る形になる。江ノ電という移動の軸が、売場の構成そのものに使われている。
同じ地域の商品を集める催事であっても、沿線という単位で括れば駅ごとの違いが見える形だ。鎌倉駅の周辺と江ノ島駅の周辺では店の性質が異なるため、区分すること自体が情報になる。
出店者の構成も幅が広い。食品では、CHOCOLATE BANK(鎌倉駅・初登場)の「クロワッサンバブカミニ」594円、Masa’s Malasada(鎌倉駅・実演)の「カスタードクリームマラサダ」389円、鎌倉レ・ザンジュ(鎌倉駅・実演)の「焼きたて鎌倉フィナンシェ マロン」378円、鎌倉精肉店(鎌倉駅・店内調理)の「和牛100%メンチカツ」500円が並ぶ。
Pacific DRIVE-IN(七里ヶ浜駅・初登場・実演)は「ガーリックシュリンププレート」1,750円と「モチコチキンプレート」1,600円、HOLIDAY ICE CREAM STORE(七里ヶ浜駅・初登場・実演)は「アイスクリーム」890円、紅茶専門店ディンブラ(江ノ島駅・実演)は「フレッシュアールグレイティー」(300ml)840円、KOINOBORI(江ノ島駅・初登場・実演)は「焼き湘籠包」(6個入)800円を出す。
実演や店内調理を行う店が7店ある点も特徴になる。その場で作る形であれば、できたての状態で売れる一方、調理の設備と人員が必要になる。催事の区画に調理の場を設ける構成だ。
イートインは2店で、鮪お重 栄町(鎌倉駅・初登場)の「横浜高島屋限定 本鮪中トロとしらすの二色丼」1,800円と、甘味処鎌倉(鎌倉駅・初登場)の「わらびもちセット」970円となる。
雑貨では、ポンデシャロン鎌倉の「コーデュロイ刺繍ワンピース」25,300円、SUNDAY BEACH CRUISERの「長袖Tシャツ」(綿100%)4,950円、ストリームトレイル鎌倉(長谷駅・初登場)の「BLOW MINI」4,400円と「SQUARE PORCH」2,970円、Pink Sunset(江ノ島駅・初登場)のカスタムジュエリー(チャーム1,400円から、チェーン1,500円から)、市川紀元の「湘南の風カレンダー2027」1,980円が並ぶ。
SUNDAY BEACH CRUISERのTシャツは、鎌倉・極楽寺の工場で仕上げた江ノ電公認のコラボ商品で、ブランドデザイナーのコウシュウマサル氏による「江ノ電300形車両」のデザインとされる。
価格の幅は極端になる。最も安いフィナンシェの378円に対して、かおかおパンダ(腰越駅・初登場)のアクリル絵の具作品「be here to do」(80.3×100cm)は352,000円だ。約931倍の差があり、期間中は雑貨や原画も紹介される。
数百円の菓子と35万円の作品が同じ会場に並ぶ構成は、物産展としては異例の幅にあたる。沿線の店という括りであれば、業態や商材の性質を問わずに集められる形になる。
物販に加えて展示も設けられる。「ありがとう江ノ電1000形 1001‐1051号 おもいで展」は、1979年の運行開始から約47年間走り続けた車両の歴史を実物資料とともに紹介する内容だ。江ノ電グッズショップも展開する。
催事に展示を組み込む形は、買う目的がない客にも入る理由をつくる構成になる。鉄道の車両の引退という話題であれば、商品を買わない客も会場を訪れる形だ。
アプリの特典は2段階に分かれている。期間中、タカシマヤアプリの会員が会場で税込3,000円以上購入してアプリクーポンを提示すると、各日先着100名に「オリジナル江ノ電1000形(旧塗装)ステッカー」が渡される。税込5,000円以上の購入では抽選会に参加できる。
抽選の内容は2コースで、Aコースは「日本三大イルミネーション『湘南の宝石』点灯体験」(2組、各2名まで)、Bコースは江ノ電1日乗車券「のりおりくん」と江の島特別ご利用券(10組)となる。
Aコースは2組のみで、点灯体験の日程は12月15日から2027年2月21日の期間で相談する形だ。催事が終わった後に実施される構成で、当選者は現地に足を運ぶことになる。Bコースの乗車券も、沿線を訪れる形につながる。
百貨店の催事で沿線の商品を売り、特典でその沿線へ送る構成になる。会場で地域を知った客が、実際にその地域を訪れる流れだ。
このほか、藤沢市公式マスコットや江ノ電公式マスコット、NPO法人海さくらのキャラクターが日程を分けて登場する。10月31日午前10時から正午には、ボクシング元世界チャンピオンの八重樫東さんが来店する。