株式会社カインズは、2026年10月13日、長野県上田市と包括連携協定を締結した。防災や環境保全、産業振興、子育て支援、次世代育成などの分野で相互に協力し、市民サービスの向上と地域社会の発展を図る。
カインズは1994年に上田店を開業し、同市で32年間営業を続けてきた。10月29日には、市内で32年ぶりの新店舗となる「カインズ 上田国分店」をオープンする予定だ。今回の協定を通じて、既存の上田店と新たな上田国分店の2店舗を拠点に、市民、地域事業者、行政との連携を広げる。
協定の連携事項は7項目。地域の安全・安心、災害対応、まちづくりをはじめ、環境保全・地球温暖化対策・人と動物との共生、地域産業の振興、広報や地域の魅力発信を対象とする。さらに、子育て・高齢者・障がい者への支援、教育と次世代育成、その他双方が必要と認める事項について協力する。
防災分野では、両者は2012年に「災害時における生活物資の供給協力に関する協定」を締結している。この協定に基づき、災害発生時に生活必需品などを供給できる体制を整えてきた。
上田店では、店内にベンチを設け、クーリングシェルターとして開放する取り組みも行っている。今後は上田国分店でも地域の安全・安心につながる活動を進め、店舗を生活支援の拠点として活用しながら、防災・減災に関する連携を深める。
資源循環では、上田店の駐車場にリサイクルステーションを常設し、古紙や段ボールなどを回収している。今後も既存の取り組みを基盤に、環境負荷の低減や資源の有効活用につながる活動を上田市と進める。人と動物との共生も、今回の協定における連携事項に位置付けた。
子育て支援と次世代育成では、これまで市内中学校の職場体験を受け入れてきたほか、上田店の駐車場を活用して、こども服の譲渡会を開催している。引き続き、子どもの学びや成長を支える活動と、店舗を通じた交流の機会づくりに取り組む。
カインズは、2021年10月に地域共生を目指す「くみまち構想」を策定した。店舗と従業員を地域の接点とし、住民や事業者などの困りごとやニーズを聞きながら、協働して課題解決に取り組む構想だ。
上田市との包括連携協定では、これまで個別に進めてきた防災、資源回収、子育て支援などの活動を、より幅広い分野へ発展させる。新たに開業する上田国分店も加え、2店舗を活用した地域との協働を進めていく。