株式会社和光は、アショカダイヤモンドジュエリーの新シリーズ「SOVRAN(ソヴラン)」を2026年11月5日に発売する。あわせて催事「AMAZING ASHOKA DIAMONDS」を同日から11月18日までの14日間、和光本店2階で開催する。

クリエイティブディレクターは、ジュエリーブランド「AHKAH」の創業者で美術家の福王寺朱美氏だ。シリーズ名は英語の「Sovereign」(品格、崇高さの意)に由来する造語で、無駄を削ぎ落としたミニマルな造形としている。

この商品で押さえておきたいのが、取り扱いの条件だ。

アショカダイヤモンドは、ニューヨークの宝石商ウィリアム・ゴールドバーグ氏が1999年に考案したダイヤモンドで、62面体のカットによる奥行きのある輝きが特徴とされる。職人が一石ずつ仕上げる形だ。

同社は、日本国内では和光のみが直接買い付けを許されているとしている。

品揃えの差別化という面では、この条件は最も強い形にあたる。同じ商品を他店が仕入れられる状態であれば、価格やサービスで競うことになる。直接の買い付けが1社に限られる形では、その商材を扱えるのが1社だけになる。

客の側から見れば、この商材を求める場合は和光に行くことになる。比較の対象が同じ店の中に限られるため、他店との価格の比較も生じない構成だ。

一方で、扱う側には在庫の責任が集中する。1社のみの取り扱いであれば、仕入れた石を売り切る形になる。催事を組んで期間を限って展開する構成は、この条件と関わる部分と読める。

価格の設定も見ておきたい。発表されている価格(いずれも税込、Pt×ダイヤモンド)は、SOVRAN リングが4,422,000円、SOVRAN LOVE リングが3,883,000円、SOVRAN LOVE シングルピアスが1,177,000円、SOVRAN SOLO ネックレスが614,900円、SOVRAN SOLO ピアスが1,046,100円となる。

最も安いSOLOネックレスの614,900円から、メイン画像に示されるリングの17,600,000円までを見ると、約28.6倍の幅になる。

同社は、中石のダイヤモンドのサイズや品質により価格は異なると明記している。

この条件は、価格の示し方に関わってくる。SOVRAN リングは4,422,000円とされる一方、メイン画像のリングには17,600,000円の表記がある。同じシリーズの同じ形の商品で、約4倍の差が出る形だ。

デザインが同じでも中石が変われば価格が変わる構成では、表示価格は1つの例になる。客は予算に応じて石を選ぶ形になり、同じデザインで複数の価格帯が成立する。

売場の側から見ると、この構成は接客の内容に関わる。価格が決まっている商品であれば、買うか買わないかの判断になる。石によって価格が変わる形であれば、予算を聞いてから石を提案する流れになる。1点ごとに価格が異なるため、在庫の管理も個別になる。

デザインの着想も特徴になる。象徴的なクロスモチーフは、銀座四丁目交差点にある和光本店と時計塔が着想元とされる。

自社の店舗をデザインのモチーフにする形は、その店でしか成立しない構成になる。建物と時計塔は和光本店のものであり、他の場所では同じ意味を持たない。店舗で売る商品に店舗そのものを反映させる形だ。

銀座四丁目交差点は和光本店が面する場所にあたる。交差点という形がクロスのモチーフにつながる構成で、立地が商品に組み込まれる形になる。

クリエイティブディレクターを外部から迎える点も見ておきたい。福王寺朱美氏は他のジュエリーブランドの創業者で、美術家でもある。

自社の設計で商品を作る形であれば、既存のブランドの方向を保てる。外部のディレクターを迎える形では、別の視点が入ることになる。ジュエリーの分野で実績を持つ人物を起用する構成だ。

商品の構成も分かれている。「SOVRAN LOVE」はハートカットダイヤを組み合わせたデザイン、「SOVRAN SOLO」はシンプルなデザインとされる。同じシリーズの中で、石の使い方が異なる形になる。

SOLOのネックレスが614,900円、ピアスが1,046,100円で、ピアスがネックレスの約1.7倍になる。LOVEのピアスは「シングルピアス」と表記され、1,177,000円だ。

催事の期間を14日間とする設定も、この価格帯の商材と対応している。数百万円の商品は購入の判断に時間がかかるため、期間内に複数回来店する余地が必要になる。11月5日の発売と同時に催事を始める形で、発売から2週間が集中する期間になる。

和光は1947年4月の設立で、本社は東京都中央区銀座4-5-11にある。

出典:株式会社和光 プレスリリース