株式会社阪急阪神百貨店は、サステナブルアパレルブランド「CLOUDY(クラウディ)」のポップアップ「CLOUDY 2026 AW POP UP STORE -UNSTOPPABLE ME-」を2026年10月28日から11月3日まで、阪急うめだ本店8階「GREEN AGE」コトコトステージ81で開催している。
アフリカの伝統的な色彩や柄をモダンにデザインしたアイテムを扱うブランドで、購入を通じてアフリカでの雇用創出や教育支援につながる点を打ち出している。
このポップアップで押さえておきたいのが、柄の使い方が商品によって分かれている点だ。
「アフリカンテキスタイル バケットバッグ」9,900円(全4色)は巾着型で、オリジナルプリントとフェイクレザーを組み合わせたデザインとなる。柄が表に出る構成だ。
一方で「シープボア 2WAYワンハンドルバッグ」15,400円(阪急先行販売)は、シープボア調の素材を使い、裏地と付属ミニポーチにガーナのデザイナーによるオリジナル柄を使用している。柄は内側に入る形になる。
アフリカの柄は色彩が強い特徴を持つ。表に出せばその柄が商品の個性として見えるが、身につける側には好みの差が生じることになる。
裏地に入れる形では、外観は素材そのものの見え方になる。バッグを開けた時や、ミニポーチを使う場面で柄が見える構成だ。
同じブランドの中で両方を用意する形は、客層の幅に対応する部分になる。柄を前面に出したい客にはバケットバッグ、柄は控えたい客にはシープボアバッグという選択ができる形だ。
売場では、この違いが説明の対象になる。見た目の異なる2つの商品が同じブランドとして並ぶため、どちらも同じ背景を持つことを伝える必要が生じる。
購入と支援の関係も見ておきたい。同社は、購入を通じてアフリカでの雇用創出や教育支援につながるとしている。
商品の販売に支援を組み込む形では、売上の一部を寄付する構成が多い。この場合、支援の額は売れた数や金額に応じて決まり、寄付先に渡す形になる。
雇用の創出という形では、支援が製造の過程に組み込まれることになる。現地で作る工程があれば、その作業に対する賃金が発生する。売上から別途支出する形ではなく、原価の中に含まれる構成だ。
ガーナのデザイナーによるオリジナル柄という点も、この構成と関わる。素材や柄を現地から調達する形であれば、デザインの工程も現地の仕事になる。単に生産を委託する形とは、関わり方が変わる部分だ。
商品の構成も見ておきたい。「MIXファーコンビニバッグ」13,200円(全8色)は、ミンク調とチベット風のフェイクファーを組み合わせた異素材バッグで、付属タグはカードケースとしても使える。
タグをカードケースにする形は、付属品の扱いに関わる。通常のタグは商品の説明や価格を示すもので、買った後は外して捨てることになる。これを機能のある部品にすれば、使い続けられる形だ。
色数も商品によって異なる。MIXファーコンビニバッグが全8色、アフリカンテキスタイル バケットバッグが全4色となる。
色数が多ければ客は選べる幅が広がるが、在庫の種類も増える。13,200円の商品で8色を揃える形であれば、在庫は8通りになる。期間が7日間のポップアップであれば、どの色をどれだけ持つかという判断が生じる構成だ。
価格の幅は9,900円から15,400円で、約1.56倍になる。1万円前後から1万5千円台という設定で、バッグとしては中価格帯に収まる水準だ。
先行販売の設定もある。シープボア 2WAYワンハンドルバッグは阪急先行販売とされる。
他店より先に売る形は、その期間にこの店で買う理由をつくる構成になる。同じ商品が後から他の売場に並ぶ形であれば、先行の期間に買う客は早く手に入れることになる。
このバッグはショルダーストラップが取り外し可能で、手持ちとショルダーの2通りで使える仕様だ。
売場の性質も見ておきたい。「GREEN AGE」は都市生活の中で自然を取り入れ、心と体の健康を目指すコンセプトのコミュニティとして紹介され、「GOOD FOR US , GOOD FOR THE EARTH」を掲げている。
サステナブルを打ち出すブランドを、同じ方向のコンセプトを持つ売場に置く形になる。館内の他の売場に置く場合と比べて、来る客の関心と商品の背景が合う構成だ。
会場ではアフリカンファブリックの世界観も紹介される。