株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、お買物アプリサービス「7NOW」の全機能を2026年10月22日からLINEミニアプリに搭載した。搭載されるのはデリバリー、モバイルオーダー、予約注文の3つの機能で、新たなアプリのダウンロードや会員登録は不要となる。

同社は2026年7月31日にLINEヤフーなどと戦略的パートナーシップに合意しており、全国約2万店の店舗網と最先端技術を組み合わせて暮らしを元気にすることを目指す「Team”暮らしを元気に”」として協業している。合意から約3か月での実装にあたる。

この搭載で押さえておきたいのが、導入の手順を省く構成だ。

店舗のサービスをアプリで提供する場合、客の側には複数の手順が生じる。アプリストアからダウンロードし、起動して会員登録を行い、決済の情報を登録する流れだ。

この手順は、サービスを使う前の段階にあたる。機能に関心があっても、登録の途中で止まれば使われないままになる。アプリの容量やスマートフォンの空き容量も条件に入る。

LINEミニアプリとして提供する形では、この工程が省かれる。すでにLINEを使っている客であれば、そのアプリの中でサービスが動く形になる。

利用の基盤も示されている。LINEミニアプリは、国内で月間1億ユーザー以上が利用するコミュニケーションアプリ上で提供されるプラットフォームとされる(2026年6月時点、iOS/Androidで月に1回以上LINEを起動するアカウントが対象)。

自社のアプリを広める形であれば、ダウンロードの数を1から積み上げることになる。既存のアプリの中に入る形では、その利用者の中から使う客が出る構成だ。

搭載される3つの機能は、注文から受け取りまでの時間が異なる。

デリバリーは、注文した商品を指定した場所へ最短20分で届ける形だ。9月24日から先行して搭載されている。

モバイルオーダーは、揚げ物などのできたて商品を店舗で受け取る形になる。客が店に行くため、配送の時間はかからない。

予約注文は、クリスマスケーキやおせちなどを計画的に購入する形だ。受け取りは数週間から数か月先になる。

最短20分の配送から、数か月先の受け取りまでを同じプラットフォームで扱う構成になる。

それぞれの機能は、店舗の側でも対応が変わる部分だ。デリバリーは注文を受けて商品を揃え、配送に渡すことになる。モバイルオーダーは揚げ物などを調理して取り置く形で、客の来店に合わせた準備が必要になる。予約注文は商品の受注を数か月前に受け、当日までに用意する流れだ。

3つを1つの入口にまとめる形は、客の側では使い分けの手間が減る。一方で、どの機能を使うかによって待つ時間が大きく変わるため、選ぶ段階での案内が関わる構成になる。

機能の搭載が段階的である点も見ておきたい。デリバリーが9月24日に先行し、モバイルオーダーと予約注文が10月22日に加わる形だ。28日の間隔がある。

3つを同時に出す形であれば、告知は1回で済む。先に1つを出して動きを見てから残りを加える形では、運用の確認ができる構成になる。

決済の方法も示されている。PayPay、au PAY、d払い、クレジットカードに対応し、クレジットカード以外は各決済サービスのアプリ上で行われる。

つまりPayPayなどを使う場合、支払いの段階で別のアプリに移ることになる。LINEミニアプリの中で注文を進め、決済は別のアプリで行い、また戻る流れだ。

クレジットカードを使う場合は、この遷移が生じない。決済の手段によって操作の流れが変わる構成になる。

アプリのダウンロードを不要にする形でありながら、決済では別のアプリが関わる部分が残る。すでにPayPayなどを使っている客であれば追加の登録は不要だが、使っていない客はクレジットカードを選ぶことになる。

予約注文の対象として、クリスマスケーキやおせちが挙げられている点も時期と関わる。

年末の商材は、受注の期間が長く取られる形になる。店頭で申込書を書く形であれば、店舗での手続きが必要だ。アプリで受け付ける形であれば、来店せずに注文できる。

LINEミニアプリとして提供する形では、普段LINEを使う客がその流れの中で注文できる構成になる。年末の受注を広く集める時期に機能を加える形と読める。

同社は背景として、購買行動やライフスタイルの多様化に伴い、商品やサービスへのアクセスしやすさが求められていることを挙げている。

なお、一部店舗では提供していない場合がある。

出典:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン プレスリリース