サントリー株式会社は、没入型インスタレーション「HIBIKI in RESONANCE」を2026年10月31日に六本木ヒルズ大屋根プラザ(東京都港区)で開催する。「六本木アートナイト2026」の一環で、時間は17時から翌3時までの10時間だ。入場は無料で、飲食は有料となる。
提供されるのは「響 Japanese Harmony」の30ml(800円、ソーダ割り・ハイボール・水割り・ストレート)、同じ30mlのロック(ロゴを入れた丸氷、1,000円)、響の原酒3種のテイスティングセット(3×20ml、1,800円)、「響21年」のストレート30ml(5,000円、数量限定・先着順)、「響30年」のストレート30ml(30,000円、数量限定・先着順)だ。
この提供で押さえておきたいのが、同じ容量で価格を並べる構成だ。
いずれも30mlという単位で、価格は800円から30,000円までになる。差は37.5倍だ。
1mlあたりに直すと、Japanese Harmonyが約26.7円、ロックが約33.3円、21年が約166.7円、30年が1,000円になる。30年はちょうど1,000円の計算だ。
21年はJapanese Harmonyの6.25倍、30年は21年の6倍にあたる。年数が上がるにつれて価格の倍率が積み上がる形になる。
容量を揃える形は、比較の基準を作ることになる。異なる容量で出せば、客は量と価格の両方を見ることになる。同じ30mlであれば、価格の差がそのまま商品の差を示す構成だ。
30mlという単位も、提供の方法と関わる部分がある。ウイスキーのシングルは30mlが基準にあたる。グラス1杯の量としては少ないが、度数の高い酒であれば適量になる形だ。
30,000円という価格で30mlを出す形は、量ではなく中身で価格が決まることを示す構成になる。1杯で30,000円の商品が、他の800円の商品と同じ量で並ぶ形だ。
数量限定・先着順という条件も付く。21年と30年は、用意された分で終わる形になる。
丸氷の設定も見ておきたい。ロックはロゴを入れた丸氷を使い、1,000円になる。ソーダ割りやハイボール、水割り、ストレートの800円に対して200円高く、25%の増加にあたる。
同じ「響 Japanese Harmony」の30mlで、氷の違いが200円の差になる形だ。
バーの提供では、氷の作り方が手間に関わる部分がある。丸氷を作る工程があり、ロゴを入れる形であれば加工も加わる。
客の側から見ると、200円で見た目が変わる構成になる。写真を撮る形であれば、ロゴが入った氷は記録に残る部分だ。
テイスティングセットの価格も特徴になる。3種の原酒を20mlずつ、合わせて60mlで1,800円だ。
1mlあたりでは30円になる。Japanese Harmonyの約26.7円に対して約12.5%高い形だ。
量の単価だけを見れば、単品の方が安くなる。一方で、3種を飲み比べる形は単品では得られない構成だ。
響は数十種類の原酒をブレンドして作られる商品で、原酒は3つの蒸溜所のものが使われる。完成品だけを飲む形では、どの原酒が入っているかは分からない。
3種を個別に飲む形であれば、構成要素が確認できる構成になる。20mlずつという量も、味を確かめる目的であれば足りる形だ。
飲食店の側から見ると、この価格設計は参考になる部分がある。同じ銘柄の中で複数の価格帯を用意し、試飲のセットも組む形だ。高額の商品を数量限定で置けば、通常の価格帯の商品も相対的に手が届く位置になる。
開催の形式も見ておきたい。入場は無料で、飲食が有料になる。17時から翌3時までの10時間だ。
入場を無料にする形では、見に来る客と飲む客が分かれることになる。インスタレーションを見るだけの客も入る構成だ。
10時間という長さも、来場の分散に関わる部分がある。17時であれば勤務の後に寄れる形で、深夜の時間帯も含まれる。六本木アートナイトという催事が深夜まで続く形に合わせた設定と読める。
一夜限りという条件では、来場の機会が1回に限られる。会期が複数日あれば日程を選べるが、1日であればその日に行く形になる。
展示の内容も商品と対応している。24面カットのボトルから着想した巨大スクリーンで、移り変わる光と自然を映す形だ。テーマは「人と自然と響きあう」とされる。
24面カットは二十四節気に由来する。日本の季節を24に分ける区分で、ボトルの形状がこれに対応する構成だ。
「ボトルから空間へ」という形は、商品の意匠を展示に展開することになる。ボトルは手に持つ大きさだが、スクリーンは空間の規模になる形だ。
ラベルの素材も示されている。越前和紙が使われ、和紙作家の堀木エリ子氏が手掛けている。
響は1989年に発売された商品で、2026年で37年になる。
なお、未成年者と運転者への酒類の提供は行われない。問い合わせはサントリーお客様センター(酒類、0120-139-310)となる。同社の本社は東京都港区台場2-3-3、代表者は鳥井信宏氏だ。