株式会社ひとまいるは、日本ガラスびん協会が主催する企画『つづくにつづけ』の第2弾を支援する。子会社の株式会社カクヤスが持つ「2way型物流サービス」を使い、東京・大阪エリアの対象店舗へリターナブルびん製品を納品し、空き瓶を回収する形だ。企画は2026年10月26日週から12月13日週までで、各店で無くなり次第終了となる。対象のリターナブルびん飲料を注文した客に、作家が書き下ろした短編小説が配布される。参加店舗は飲食店と銭湯の計32店で、東京が20店、愛知が2店、京都が7店、大阪が3店だ。

この企画で押さえておきたいのが、使われる物流の形だ。カクヤスの「2way型物流サービス」は、納品と回収を同じ便で行う仕組みにあたる。通常の物流は一方向で成立する部分があり、商品を店舗へ運び、空になったトラックが戻る形だ。帰りの便には積むものがないため、往路だけが積載された状態になる。

リターナブルびんは回収して再使用する容器で、使い終わった空き瓶を回収しなければ循環が成立しない形だ。回収を別の便で行えば、その分の運行が追加になる構成になる。納品と回収を同じ便で行う形では、往路に製品を積み復路に空き瓶を積むことになり、1回の運行で2つの用途が成立する構成だ。酒類の配送を担う事業者であれば、この形が既存の仕組みの中にある部分がある。瓶ビールや一升瓶は従来からリターナブルの容器が使われ、回収の経路も整っている形だ。

一方で、2way型物流の対象は東京・大阪エリアになる。実施エリアは東京、愛知、京都、大阪の4都府県で、店舗数で見ると東京20店と大阪3店の計23店が対象で全体の約71.9%にあたる。愛知2店と京都7店の計9店は約28.1%で、こちらは別の経路になる形だ。1つの企画の中で物流の仕組みが地域によって分かれる構成で、配送網がある地域では既存の便を使えるが、ない地域では別の手配が必要な形になる。

参加店舗の性質も見ておきたい。飲食店と銭湯が対象になる形で、いずれも客がその場で飲む業態にあたる。リターナブルびんは飲んだ後に瓶が店に残る形が前提になるが、持ち帰る商品であれば瓶は客の手元に行く構成だ。回収するには客が店に戻すか別の経路が必要になる。店内で飲む業態であれば空き瓶はそのまま店に残る形で、納品の便で回収できる構成になる。銭湯を含める形も、風呂上がりに飲む習慣と対応する部分がある。

配布の仕組みも見ておきたい。参加作家は計8名で、このうち5名が今年の新規になる。新規が約62.5%、継続が約37.5%の構成だ。配布は4期に分かれ各期2名ずつで、10月26日週が大島育宙氏とモモコグミカンパニー氏、11月9日週が斉藤壮馬氏とこだま氏、11月23日週がカツセマサヒコ氏と清繭子氏、12月7日週が崎山蒼志氏とタカノシンヤ氏だ。間隔はいずれも14日で、2週間ごとの入れ替えになる。

期間を通して同じ特典を配る形であれば、客の来店は一度で足りる部分がある。2週間ごとに内容が変わる形では、別の作品を受け取るために再訪する構成で、全8編を揃えるには4回に分けて来店することになる。店舗の側から見ると、この設計は来店の回数に関わる部分がある。飲食店であれば同じ客が繰り返し来る形が売上につながる構成で、2週間ごとの入れ替えであればその周期で来店の機会が生じる形だ。

期間の長さも見ておきたい。10月26日週から12月13日週までで約6.9週間になる。4期が2週間ごとに並び、最後の期(12月7日週)の後も12月13日週まで続く構成だ。「各店無くなり次第終了」という条件も付き、配布する部数には限りがある形で、早く出た店舗では期間内に終わる構成になる。

企画の背景も示されている。日本ガラスびん協会は「SO BLUE ACTION」として、リターナブルびんの価値を再定義するプロジェクトを進めている。利用が減りつつあるびんを日常に自然に取り入れてもらうことを目指す形だ。びんの容器はペットボトルや缶に比べて重量がある部分があり、輸送の負担も大きく割れる形でもあるが、洗って繰り返し使える構成になる。飲食店で使う場合、持ち運ぶ距離が短く客が持ち帰る形でもないため、回収の経路があれば繰り返し使う形が成立する構成だ。

ひとまいるは株式会社カクヤスグループから社名を変更した企業で、創業は1921年11月1日、設立は1982年6月15日になる。本社は東京都北区豊島、代表取締役は前垣内洋行氏だ。カクヤスの設立は2020年10月、代表者は桐原公一氏となる。日本ガラスびん協会の会長は石塚久継氏だ。

出典:株式会社カクヤス プレスリリース