株式会社AOKIは、疲労回復ウェア「RECOVERY CARE+(リカバリーケアプラス)シリーズ」のインナータイプにタイツを追加した。あわせて、昨季に販売を開始した9分袖Uネックインナーの襟元をシームレス仕様に変更している。販売はAOKI全店舗と公式オンラインショップになる。

タイツは立体的なパターンで設計され、同社は快適な着心地を挙げている。素材は厚すぎず薄すぎない質感で、季節を問わず着用できる位置づけだ。シリーズにはこれまでメッシュ素材とフリース素材のアイテムがあり、今回のタイツはその中間にあたる厚みになる。

9分袖Uネックインナーは、襟元をシームレス仕様にしたことでニットや長袖Tシャツと合わせても襟元が目立ちにくくなった。袖丈を9分にしているのは、ビジネスシャツやニット、長袖Tシャツといった長袖の下に着ても袖口から飛び出しにくいためだ。同社は外出、仕事、家での時間、就寝時といった場面を選ばず着用できるとしている。

この商品で押さえておきたいのが、一般医療機器としての届出という構造だ。本シリーズのインナータイプは一般医療機器に届出をした疲労回復ウェアにあたり、一般的名称は「家庭用遠赤外線血行促進用衣」、販売名は「RECOVERY CARE+ リカバリーケアプラス インナー」になる。遠赤外線の血行促進作用が疲労回復をサポートするという訴求で、この効能を示せるのは届出を済ませた商品に限られる。衣料品として売る場合と医療機器の区分で売る場合では、売場で言える内容が変わる部分だ。

届出の主体にも注意が必要だ。製造販売業者はAOKIではなくファーストメディカル株式会社で、所在地は東京都杉並区になる。医療機器製造販売届出番号は13B1X10360000071だ。届出番号の先頭の13は都道府県コードで東京都にあたり、製造販売業者の所在地と対応する。アパレルの小売が医療機器の区分に入る商品を扱う場合、製造販売業の許可を持つ事業者が届出の主体になる構造で、AOKIは企画と販売を担い、医療機器としての責任は別会社が持つ形になる。

商品の設計も特徴になる。9分袖という袖丈とシームレスの襟元はいずれも、他の服の下に着たときに表に出ないための仕様だ。アパレルの商品は意匠や色を見せる前提で設計されるものが多いが、インナータイプでは逆に見えないことが価値になる。袖口から出ない、襟元が響かないという2点は、着用者が人前でこのウェアを着ていると分からない状態を保つための条件にあたる。疲労回復を目的とするウェアは自宅で着るものという想定が付きやすい商材で、外でも着られる形にするには表に出ない設計が必要になる。

シリーズの拡大の順序もこの方向と対応している。同シリーズはホーム&スリープウェアから始まり、ワンマイルウェアとして使えるタイプ、メッシュ素材、フリース素材のアイテムへと広がってきた。着用の場面が自宅から近距離の外出へ、そして今回のインナータイプで他の服の下へと移る形だ。自宅で着るウェアであれば着用の時間は夜に限られるが、他の服の下に着る形であれば日中の時間も対象に入る。1日のうち着用できる時間を広げる方向に拡大している構成になる。

タイツを季節を問わない素材にした点も見ておきたい。シリーズにはメッシュ素材とフリース素材のアイテムがあり、それぞれ暖かい時期と寒い時期に対応する。これに対してタイツは厚すぎず薄すぎない素材で、どの季節でも着られる位置づけだ。売場の側から見ると、季節で分かれる商材は時期ごとに入れ替えが必要になり、シーズン末には在庫の処理が生じる部分がある。季節を問わない商材であれば通年で棚に置ける構成で、メッシュとフリースの間を埋める役割にもなる。

AOKIの業態との重なりもある。同社はビジネスウェアを主体に扱う店舗で、スーツやビジネスシャツを買う客層が来店する。9分袖の設計理由にビジネスシャツの下に着ても袖口から出ないことが挙げられている形で、スーツを買いに来た客に同時に提案できる商材になる。既存の売場の客層と商品の設計が対応する構成だ。

一般医療機器という区分は売場の運用にも関わる。衣料品の棚に並べる商材だが、効能を示す商品であれば接客での説明の内容が通常の衣料品とは異なる部分がある。同社は特集ページを設けてシリーズをまとめており、店頭とオンラインの双方で情報を揃える形だ。シリーズとして点数が増えれば売場でまとめて展開する構成も取りやすくなる。

同社の本社は神奈川県横浜市都筑区葛が谷、資本金は1億円だ。リリースは2026年10月28日に公開されている。

出典:株式会社AOKI プレスリリース