※本件は英国の取り組みです。日本は対象外です。

英国のフードデリバリー大手Just Eatは、配送ロボット開発のStarship Technologiesと進めている自動配送ロボットの試験運用を、ケンブリッジシャー州ケンボーン(Cambourne)に拡大した。Morrisonsは、この技術をいち早く取り入れた食料品ブランドの一つで、ケンボーン店は、ロボット配送を開始した4店舗目のMorrisons店舗となる。発表は2026年10月8日。

初めて食料品配達がない地域へ

ケンボーンは、Just Eatが食料品の配達をまだ提供していない、初めての試験地域となる。1万2,000人超の住民に、AIを活用した配送サービスを届けることになり、数千人規模の新規顧客に配送が広がる可能性がある。

自動配送は、配達員のサービスがある地域では既存の配送網を補完する。また、従来の物流が行き届きにくい地域で配送を拡大する手段にもなる。目的は、革新的な配送手法を試し、顧客やパートナーに追加の機会をつくることで、既存の配達員の仕事を置き換えることではないとしている。

ロボットの特徴

Starshipのロボットは、AIを使って自律的に走行し、障害物を避け、リアルタイムで配送の判断を行う。サイズは、平日の買い足しにあたる約12品目の買い物に適している。Starshipは、2022年からケンブリッジシャー州議会との間で、ケンボーンでの運用に関する協定を結んでいる。

Morrisonsの展開状況

ロボット配送を開始したMorrisons店舗は、ケンボーンのスーパーマーケット(4店舗目)と、サンダーランドとミルトン・キーンズにあるコンビニ業態「Morrisons Daily」3店舗。いずれも、日用品、「Market Street」の生鮮品、夕食、おやつなど数千点の商品を、指定住所へロボットが届ける。

ケンボーン店からのJust Eatの注文は、すべてロボットで配達される。Just Eatで毎週水曜に実施している「Half Price Wednesdays(水曜は半額)」は、平日の買い足しに最適で、年末商戦に向けた配送能力の追加にもつながる。同企画(必需品が50%オフ)の影響で、現在はキュウリ、鶏肉、牛乳、卵がMorrisonsの配達で最も人気がある。

キャンペーン

ケンボーンの顧客がロボット配送を試しやすくするため、10月21日まで、25ポンド以上の注文で5ポンド割引、全注文の配送料無料のキャンペーンを実施している。また、Morrisonsの会員カード「More Card」が、Just Eatアプリに統合され、英国全土の顧客が節約しやすくなった。

関係者のコメント

MorrisonsのGroup Online Director、Charlotte Exell氏は、「Just EatおよびStarship Technologiesと協力し、ケンボーン店でロボット配送を試験できることを嬉しく思います。地域社会に役立つ革新的な方法を探り続けています。ケンボーンでJust Eatの配達を提供するのは今回が初めてで、当店にアプリから注文されたお客様の商品は、ロボットだけで配達されます」と述べている。

Just EatのGrocery & Retail Director、Caroline Bates氏は、「自動配送の試験は、顧客体験を向上させる革新が目的です。ケンボーンのような新しい地域での配送の提供や、クリスマス前の配送能力と速度の向上を可能にします。この新しいサービスについて、顧客の声に耳を傾けていきます」とコメントしている。

Starship TechnologiesのDirector of Corporate Accounts in Europe、David Ringer氏は、「英国全土の家庭に、Just EatとMorrisonsという強力なパートナーとともにサービスを提供できることを嬉しく思います。私たちのスマートなロボットは、ごく日常的なものに最先端の自動化技術をもたらします。最優先は地域のお役に立ち、食料品の買い物を便利で速くすることなので、信頼性を重視して作られています」と述べている。

この試験は、Just Eatが進めるAIを活用した物流・顧客体験への投資の一環で、今年初めには音声AIも導入している。

出典:Morrisons プレスリリース