株式会社ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」から「鬼金棒監修カラシビ味噌らー麺」を2026年10月20日に発売した。価格は328円(税込354円)で、全国のファミリーマート約16,500店で販売する。東京・神田の「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒」が監修した商品で、同店が監修する冷凍食品の発売は今回が初めてとなる。

この商品で押さえておきたいのが、調理の方法だ。

同社は、水を入れて電子レンジで温めるだけの形を採用した。「どんぶりに麺と水を入れる」「レンジで加熱する」「全体をまぜる」の3ステップで、鍋を使わずに調理できる。

冷凍のラーメンは、鍋で麺を茹でる形が一般的にあたる。湯を沸かし、麺を入れ、茹で上がったら器に移すという流れになる。調理の後には鍋を洗う作業も残る。

器に麺と水を入れてレンジで加熱する形では、この工程が変わる。使う容器が1つで済むため、洗い物は器だけになる。湯を沸かす時間も不要だ。

同社は、昨今の時短やタイパを重視する客のニーズに対応したとしている。冷凍食品は保存できる点が利点だが、調理の手間が残れば選ばれにくい部分もある。レンジのみで完結する形は、この条件を変える構成になる。

麺の構成も見ておきたい。太さの異なる3種の麺(乱切り麺)を合わせており、異なる太さが多彩な食感をつくるとしている。

麺の太さが揃っていれば、火の通り方も均一になる。意図的に太さを変える形では、同じ加熱時間の中で状態の異なる麺が混在することになる。細い部分は柔らかく、太い部分は歯ごたえが残る形だ。

水を入れてレンジで加熱する方式では、加熱の条件が鍋とは異なる。この条件で3種の太さを成立させる形は、麺の配合と加熱時間の設計に関わる部分になる。

スープの設計も、味の構成と対応している。同社は、花椒や焦がし黒マー油の風味に負けないように、赤味噌と白味噌をブレンドした濃厚味噌スープを採用したと説明している。そこにこだわりの唐辛子スパイスと香り豊かな山椒の痺れ油を合わせる形だ。

辛さと痺れは、いずれも刺激の強い要素になる。スープの味が弱ければ、刺激だけが前に出る形になる。濃厚な味噌を使う理由として、刺激に対抗する必要が挙げられている構成だ。

「鬼金棒」は唐辛子の「辛さ(カラ)」と山椒の「痺れ(シビ)」を組み合わせたスープを特徴とする濃厚味噌ラーメンの専門店とされる。店舗の味を冷凍で再現する形では、この2つの要素をどこまで出せるかが商品の評価に関わってくる。

販促の構成も見ておきたい。同社は冷凍食品を対象に、2026年4月3日から2027年2月26日までの期間、毎週金曜日にセールを実施している。

内容は、対象の冷凍食品を2個購入するごとに合計金額(税込)から50円引きとなる。対象は「ファミマルKITCHEN」および「ファミマルKITCHEN PREMIUM」のロゴマークがついた冷凍食品全商品で、フラッペ、氷、冷凍飲料、アイスクリーム類は対象外だ。

期間は約11か月で、該当する金曜日は48回にあたる。1年近くにわたって同じ曜日に販促を置く形になる。

2個で50円引きという設定は、1個あたり25円引きに相当する。354円の商品を2個買う場合、708円から658円になるため、値引き率は約7.1%だ。

2個以上を条件にする形は、購入の点数に関わってくる。1個では対象にならないため、買う側は2個を選ぶことになる。組み合わせ自由であるため、同じ商品を2個でも、別の商品を1個ずつでも成立する形だ。

冷凍食品は保存できる商材にあたる。2個買っても使う時期を分けられるため、まとめ買いが成立しやすい。同社は、このセールを継続することで来店のきっかけを作るとしている。

曜日を固定する形も、来店の習慣に関わる部分だ。不定期の値引きであれば、客は実施の時期を知る必要がある。毎週金曜日という設定であれば、その日に店に寄る理由が繰り返される構成になる。

同社は2026年9月に創立45周年を迎え、「いちばんチャレンジ」を合言葉に活動を進めている。ファミマルは加工食品や菓子、日用品、飲料の「ファミマル」、惣菜や冷凍食品に弁当やサンドイッチを加えた「ファミマルKITCHEN」、「ファミマルBakery」「ファミマルSweets」「ファミマルPREMIUM」などで合計1000種類以上を展開する。

なお、一部の地域および一部の店舗では取り扱いのない場合がある。税込価格は軽減税率(消費税8%)で表示されている。

出典:株式会社ファミリーマート プレスリリース