株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所は、「マンデルシュトレン」と「マンデルシュトレン(ミニ)」を2026年11月1日から全国のアンデルセン48店舗で発売する。価格は2,916円と1,836円(いずれも税込)だ。
レーズン、シトロンピール、オレンジピール、マジパンを混ぜ込み、中央に棒状のマジパンを入れて焼き上げたしっとりした食感のパンで、マジパンはデンマークから輸入している。
あわせて「あなたも誰かのサンタクロース」と題したチャリティー企画を2026年11月1日から12月25日まで実施する。対象商品の店頭売上の1%から活動費を差し引いた額を、認定NPO法人チャリティーサンタの「ルドルフ基金」へ寄付する。
この企画で押さえておきたいのが、寄付額の計算方法だ。
商品の販売に寄付を組み込む形では、1点あたりの金額を定める構成が多い。1個につき何円という形であれば、売れた点数で寄付額が決まる。集計は販売数を数えるだけで済み、買う側にも金額が分かりやすい。
今回の形は売上に対する比率で、さらに活動費を差し引いた額が寄付される。
比率で決める場合、価格の違いが寄付額に反映される。2,916円の商品と1,836円の商品では、1%の金額も変わる形だ。定額であれば価格に関わらず同じ額になるが、比率であれば売上の規模に応じて増える。
活動費を差し引く条件を示す点も、通常の表記とは異なる。「売上の1%を寄付」とだけ記す形であれば、実際にいくらが渡るかは分からない。企画の運営にかかる費用を明示すれば、寄付される額の算出の過程が示される形になる。
実績も公表されている。この取り組みは2018年から継続し、今年で9回目にあたる。寄付の累計は2,086,504円(2026年9月末時点)だ。
9回目が今年であるため、累計は過去8回分の実績になる。1回あたりでは約26万円の水準だ。結果は2027年3月頃に公式サイトで報告する予定としている。
商品の仕様も見ておきたい。本体は約16.5×10.4×4.2cm、ミニは約10.4×8.6×4.2cmで、賞味期間は本体が60日、ミニが30日となる。
同じ商品のサイズ違いで賞味期間が2倍異なる構成だ。小さい方が期間が短い形になる。
売場の側から見ると、この差は在庫の管理に関わってくる。60日の商品であれば、11月1日に入荷したものを12月末まで置ける。30日の商品では、11月中に売り切る形になり、12月に売るには追加の入荷が必要だ。
発注の判断も変わる。賞味期間が長い商品は多めに仕入れても対応できるが、短い商品は売れ行きを見ながら回す形になる。同じ商品名で2つの管理が必要になる構成だ。
価格と寸法の関係も見ておきたい。寸法から体積を計算すると、本体が約721立方cm、ミニが約376立方cmで、約1.92倍の差がある。一方で価格は2,916円と1,836円で約1.59倍だ。
体積あたりの金額では、本体が約4.05円、ミニが約4.89円になる。ミニの方が約1.21倍高い水準だ。
量が少ない商品の方が単位あたりの単価が高くなる形は、包装や製造の工程が関わる部分になる。1本ずつ包む工程は大きさに関わらず発生するため、小さい商品では費用の比率が上がる。
売場では、この2つは用途が分かれる形になる。2,916円は贈答に使える価格帯で、1,836円は自分用や小規模な贈り物に収まる。賞味期間の違いも、渡す相手や食べ方に関わってくる。
シュトレンという商材の性質も、この構成と対応している。同社は、シュトレンが日持ちが長く少しずつ味の変化を楽しめるため、ギフトだけでなく自分用に買う人も増えていると説明している。
シュトレンはアドベント(クリスマスを待つ期間)に少しずつ切り分けて食べる形の菓子パンにあたる。1回で食べ切る商品ではないため、日持ちが前提になる。
2026年のアドベントは11月29日から始まる。発売が11月1日であるため、アドベント開始までは28日間ある。売場では、アドベントに向けて買う客と、自分用に早めに買う客の双方が対象になる形だ。
チャリティーの期間が12月25日までという設定も、この流れと対応している。発売から55日間で、アドベントの期間を含む形になる。
寄付の使途は、クリスマス時期に厳しい環境にある子どもたちへサンタクロースがプレゼントを届ける活動とされている。
同社はデンマークの「ヒュッゲ」(人と人のふれあいから生まれる温かく居心地のよい雰囲気)を大切にしており、この活動もその考え方に基づくとしている。