ハタ鉱泉株式会社は、同社のシャンメリーのパッケージを約20年ぶりにリニューアルし、2026年11月より発売する。従来の4品は2006年の発売以降、同じパッケージを続けてきた商品にあたり、平成から令和にかけての約20年間、売場に同じ見た目で並んでいた。
新商品は4品で、「Xmasシャンメリー ホワイト」「Xmasシャンメリー レッド」「Happyシャンメリー ホワイト」「Happyシャンメリー レッド」になる。味は従来から変わらないが、名称と味の対応が整理され、ホワイトがマスカット味、レッドがピーチ味にあたる。
商品の区分は炭酸飲料で、容量は360ml、賞味期限は製造日を含めて540日、入数は20本1ケースだ。期間限定生産の商品にあたる。販売は全国の小売店と、同社の公式ウェブショップ(予定)になる。
このリニューアルで押さえておきたいのが、20年という間隔と周年の関係だ。同社は今回のリニューアルを創業80周年の節目に位置づけている。創業80周年から逆算すると創業は1946年にあたる計算で、旧パッケージが発売された2006年はその60年後、創業60年の節目に重なる。20年ごとに区切りが来る計算で、パッケージを変える年と周年が対応している。
設立の年は別に示されている。会社の設立は1955年3月で、2026年11月時点で71年になる。創業を1946年とすると設立までに9年の間隔がある計算で、事業の開始から法人化までに時間が空いた経緯が読める。周年の数え方が創業と設立で分かれる企業では、記念の企画をどちらに合わせるかという判断が入る。今回は創業の側に合わせた形だ。
名称の付け方も変わっている。従来は色の表記だけで味が分からなかった部分があり、新商品ではホワイトがマスカット、レッドがピーチと対応する。味そのものは変えず名称で示す形で、同社は商品を分かりやすくする意図を挙げている。売場の側から見ると、この変更は説明の手間と関わる。客が味を知るために裏面の表示を確認する形では売場で時間がかかるが、名称で分かる形であれば棚の前での判断が早くなる。
4品の構成も見ておきたい。XmasとHappyの2系統に、ホワイトとレッドの2色を掛けた2×2の形で、場面を示す軸と味を示す軸が交差する。Xmasはクリスマス、Happyは誕生日やパーティーといった場面を想定した名称にあたり、同社は名称で用途が伝わる形を狙っている。売場の側では、クリスマス商戦ではXmasの2品を前面に出し、それ以外の時期にはHappyの2品を残すという使い分けができる。シャンメリーは12月に集中する商材だが、名称を分ける形であれば年間を通じた展開の余地が生じる。
賞味期限の長さも実務に関わる部分だ。製造日を含めて540日で、約1年6か月にあたる。2026年11月1日の製造であれば2028年4月下旬まで、11月末の製造であれば2028年5月下旬までが期限の計算になる。つまり2027年12月のクリスマスを越える期限が設定されている。クリスマス商材は時期を過ぎると動きが止まる商品にあたり、12月26日以降に残った在庫の処理が課題になる部分がある。期限が1年半あれば翌年のクリスマスまで持ち越せる計算で、値下げして売り切るか翌シーズンに回すかという選択が生じる。
ただし期間限定生産の商品にあたるため、追加の生産には制約がある。シーズン中に売り切れた場合の補充は難しい構成で、小売の側では初回の発注量の判断が売上に関わる部分だ。入数は20本1ケースで、ケース単位で発注する店舗では20本刻みの調整になる。4品を揃えると80本の計算で、小規模な店舗では全品を置くか絞るかという判断が生じる。
デザインの変更点も示されている。Xmasの2品はサンタクロースや雪だるまのイラストを従来より大きく配置し、クリスマスらしさを強めた形だ。Happyの2品は炭酸の泡を強調し、大きなリボンを加えて華やかさを出している。色はシャンパンゴールドとコーラルレッドが使われる。瓶の外観が売場での選択に関わる商材で、箱に入らず瓶のまま並ぶ商品であればパッケージそのものが売場の見え方を決める部分がある。
同社の他の事業も示されている。ラムネ飲料では日産最大65万本の生産能力を持ち、世界95ヵ国への出荷実績がある(2026年3月時点)。65万本を20本1ケースに換算すると32,500ケース相当になる計算だ。ラムネとシャンメリーはいずれも瓶入りの炭酸飲料で、製造の設備を共有できる関係にある。販促ではプロモーション動画の制作が進められ、公式Xでは11月に新商品のプレゼントキャンペーンが予定されている。
同社の本社は大阪市都島区都島北通、代表者は秦啓員氏、資本金は1,000万円だ。プレスリリースは2026年10月28日に公開されている。